経営学科

企業の課題を読み解き、解決策を導く。

経営学科では、マネジメントのプロフェッショナルとして活躍する有為な人財の育成を目標としています。そのため、経営学に関わる幅広い知識と応用力を備え、経営目標を実現するための方策を戦略的、論理的、創造的に考えることができる学生を育成します。

学問の魅力

企業を分析するのに必要な知識とスキルを養う

経営学は、企業などの組織に関わる現象を対象とした学問です。たとえば、企業の考え方(経営理念)や戦略、組織のかたち、保有するもの(経営資源)などに着目し、企業の成長過程や優劣の要因を分析します。分析の方法論はさまざまであり、経済学や社会学、心理学などの考え方も用います。そのため、経営学は学際的な学問分野であるといえます。

学び方

国際的な視野を持ちながら、経営学を体系的に学ぶ

経営学を体系的に学べるように、専門科目を①経営組織・経営管理、②経営戦略、③経営情報・分析メソッド、④財務・会計・マーケティングという4つの分野で構成しています。どのように組織をデザインするか、いかにライバルと競争するか、情報とITを経営にどのように活かすか、企業の財務状況をどのように把握するかなど、経営に関わるさまざまな「問い」について学べる科目を多数配置しています。

また、学生が主体となって経営学を研究するゼミナール科目では、経営学のさまざまな分野について、少人数で専門的に学習・研究します。学生一人ひとりが主体となり、自身の興味・関心をもったテーマをとことん調査・追究することで、生きた経営学を身につけることができます。

さらに、グローバルに活躍できるビジネスパーソンの育成を目指して、GBC (Global Business Communication) 科目を多数設置しています。これらの科目は基本的に英語で実施され、さまざまな国際ビジネスの場面を想定した「生きた英語」を学ぶことができます。

このような経営学科の教育プログラムを通して、さまざまな業種、さまざまな職種で活躍できる「マネジメントのプロフェッショナル」を育成しています。

4年間の学び

基礎から応用まで、経営学を段階的かつ主体的に学ぶ

導入教育として「基礎実習講義(必修)」を1年次(春学期)で受講し、大学での学びの基礎を身につけます。また、経営学部共通の専門基礎科目(選択必修)と、専門科目4分野のコア科目(選択必修)についても、1年次から受講することができます。これらの学びにより、経営学の基礎を早い段階で学び、専門学習を深めるための土台を築くことができます。3年次以降には、より専門性の高い科目を受講することができます。このように、経営学を基礎から応用まで段階的に学ぶことができます。
1年次(秋学期)には「基礎演習入門(選択必修)」を受講し、グループ議論や発表などを繰り返しながら経営学研究の基礎を身につけます。そして、2年次(春学期)からゼミナールに所属し、文献調査やヒアリング、ゼミナール内外での議論を通じて、自ら立てた「問い」の答えを探究する旅に出かけます。その成果は、経営学会研究発表大会などの場で発表します。こうした経験を積み重ねることで、「経営学を主体的に学ぶことの面白さ」を十二分に味合うことができます。

卒業論文のテーマ例

  • 同質化戦略のジレンマ:靴小売業業における企業間競争および競争戦略について
  • 日本企業のアジア地域におけるBOPビジネスを用いた収益強化戦略
  • 家電業界を取り巻く環境の変化と差別化の方向性について
  • アルバイトにおける組織社会化過程
  • 中小企業における新分野進出による転業プロセス

学びの取り組み

基礎実習講義

1年次(春学期)の必修科目「基礎実習講義」では、統計分析、戦略分析、企業分析に関する基礎的な内容について、教員と学生の対話、さらには学生どうしの議論を重視しながら学びます。基礎スキルが身につくだけでなく、経営学を学ぶ面白さを体感できます。少人数のクラスを編成し、きめ細やかな指導を行うことで密度の高い教育を行っています。

きめ細やかな指導を行う基礎実習講義
学生と教員の対話を重視しながら、経営学の面白さを学びます

基礎演習入門

1年次(秋学期)のコア科目「基礎演習入門」では、経営に関わる情報を収集・分析し、そこから読み取れることについてグループで議論し、レポートにまとめます。また、経営学の研究論文をグループで読み解き、そのエッセンスを抽出して要約し、わかりやすくスライドにまとめてプレゼンテーションします。少人数のクラスで、教員はもちろん大勢の先輩から具体的なアドバイスをもらえるため、メキメキと実力がつきます。

ゼミナール

ゼミナールは、学生による主体的な学びの場です。経営学の特定テーマに関して、それを専門領域とする指導教員のもとで、目的意識を共通に持つ人たちが一緒に研究を行います。専門書を輪読したり、自らが定めたテーマについて研究発表し議論したりすることで専門知識を修得し、考える力を高めます。

ゼミナールでは議論する力、論理的思考力、プレゼンテーション力などが身につきます