国際観光学部の教育方針(ポリシー)

各学科の3つのポリシー

アドミッション・ポリシー(入学者の受入に関する方針)

観光は、お客様に喜んでいただいてその対価を得ることで成立する活動です。国際観光学部は観光産業分野と観光政策分野の2分野に分かれて、観光振興の意義を追求していきますが、両分野に必要なことは、まさにこの「お客様に喜んでいただく」という精神です。常に相手の立場に立って、相手が喜ぶ姿を想像し、強い志に裏打ちされた熱意と論理的な思考を持ち、ときには自分の欲を捨てて力強く邁進していく人材を求めます。
そのためには、大学入学前からボランティア等奉仕活動に取り組んでください。そして、小さな単位でもいいですので、リーダーを経験し、構成員が気持ちよく活動できるためにはどのような環境を構築すればよいかという思考力を養っておくことが大切です。
学習面で特に力を入れてもらいたいのは、国語です。論説文でも、物語文でも、作者はなぜこのような文を書いたのかを沈思黙考し、深い洞察力を養っておくことが大切です。また、世界を舞台に活躍したいと考えている人はもちろん、これからは日本国内の観光産業においても世界のお客様をお迎えしなければなりません。そのためには語学能力は必須です。高校時代は特に英語を身につけておくことも重要です。中国語等、他の言語の習得も有効です。
そのような皆さんを国際観光学部は歓迎します。一緒に観光を通じて人間理解を深めてみませんか。

国際観光学部では早くから自分の将来のキャリア像を定めて、それに向かって学習を進めていくことを推奨しています。そのため、5つのコースを用意しています。一般的には1年次秋学期に選考を行い、2年次春学期からコース別の指導が始まりますが、AO入試のジャンルセレクト入試の受験生は、入学が決まった時点から希望コースが確定します。各コースの求める人材像は、上に示したことに加えて、入学前から以下のそれぞれの項目を参照してください。

【ツーリズムコース】

このコースは、旅行業界に進む希望を持つ人に開かれたコースです。そのため、旅行企画を実践するために日本および世界の文化、歴史、地理に興味を持っている人、多様な主体をまとめあげることが求められるため、さまざまな人びとと出会うことに喜びを感じる人、旅行産業の発展のために、信じた道を突き進むことができる推進力を持っている人、資格取得を目指して熱心に勉強する習慣を身につけている人を求めています。

【エグゼクティブマネジメントコース】

このコースは、ホテル等ホスピタリティ業界においてマネージャーや総支配人になる人材を育成するためのコースです。リーダーシップを持っていることはもちろん、計数管理や企業会計を学ぶので、理数系である必要はありませんが、数学の学習に取組む姿勢のある人材を求めます。論理的な思考を訓練する意味でも、数学は積極的に学んできてください。また、商業高校で簿記を習得してきた人も歓迎します。

【サービスコミュニケーションコース】

このコースは、ホテル・料飲・ブライダル等のホスピタリティ業界、エアラインのキャビンアテンダント・グランドスタッフ、鉄道やバス事業、その他小売業全般で接客をしたい人材を育成するためのコースです。このコースで求めるコミュニケーション力とは、自分の友人や気心が知れた人と交流することだけでは不十分です。世代の違う人、国籍・宗教・文化・ライフスタイルが違う人ともコミュニケーションがとれること。特にこれからは世界の人々とつながることが求められます。このコースでは英語だけでなく、中国語も必修となります。3か国語習得も可能ですので、高校段階から語学の習得を積極的に行ってください。

【観光プロフェッショナルコース】

このコースは働きながら学ぶことを想定しているコースです。自分の希望する業界の事情を理解することはもちろん、その業界で必要とされている資格を早めに取得することは、このコースで学ぶとき、きわめて効果的です。特に、旅行業界を目指す人で旅行業務取扱管理者試験に高校時代に合格した人がこのコースで学習すると、よりいっそう学習効果が高まることでしょう。

【観光政策コース】

このコースは観光政策やまちづくりを学ぶコースです。地域・国家・世界という視点で観光政策を論じるために、地歴・公民分野のあらゆる知識を総動員して授業を展開していきます。また、法律分野、経済分野の講義を受講することが求められますので、論理的かつ科学的な思考が必要となります。高校段階から数学の学習に取組む姿勢を心がけてください。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施に関する方針)

観光を持続可能なものに発展させていくために、理論と実務の両輪で推進し、観光産業分野と観光政策分野の視点から多彩な専門科目を開設して教育を展開していきます。各構成要素および学問領域に垣根をつくらず、複合的な学修が可能となるカリキュラムを編成します。そのうえで「責任ある観光の実現」を共通テーマとして、観光産業分野には、ツーリズムコース、エグゼクティブマネジメントコース、サービスコミュニケーションコース、観光プロフェッショナルコースを、観光政策分野には、観光政策コースを組成して、学生の興味関心と社会の要請にきめ細かく応えます。

  1. 全員が1年次に「観光学概論」を学び観光の基礎知識を理解するほか、1年次~4年次に少人数双方向の演習科目を体系的に履修し、特定テーマの設定による調査・報告・討論を通じて論理的に考える力を身につけます。
  2. 2年次から5コースに分かれて、経済学や経営学に加え、旅行業、航空や鉄道等の運輸業、宿泊や飲食などのサービス業、観光まちづくりや観光政策の分野に関する特徴ある観光学の科目も学習することにより、当該分野の専門的知識を体系的に学びます。また、英語による授業や実習授業の履修により実践的かつ実務的に対応できる技術を修得します。
  3. 課題や研究への取組みを通じて、客観的かつ論理的に主体的に発信する能力、コミュニケーション能力などを身につけます。
  4. グローバル化に対応できるコミュニケーション能力を身につけるため、外国語科目では2ヶ国語以上の言語を習得します。このことにより異文化理解の能力を身につけます。
  5. 全学共通となる基盤教育を学習することにより、幅広い知識・教養を身につけます。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

国際観光学部は、一般的に広く主張されている観光の経済的効果の側面のみを追求するのではなく、我が国の観光を持続可能なものへと発展をさせていくことはもちろん、観光の社会的責任を正しく認識し、世界を舞台に活躍できる優れた人材を育成するという教育目標に基づき、学士教育課程を通じて次の基準を満たす学生に学位を授与します。

  1. 観光学に関する基礎知識を体系的に習得している
  2. 専門知識に基づき、国内外の観光に関する諸問題に関心を持ち、論理的に考え、その解決方法を理解している
  3. 観光産業分野や観光政策分野で必要とする知見を理解し、実践的かつ実務的に対応できる技術を備えている
  4. 外国の人々とのコミュニケーションを通じて異文化を理解する能力がある
  5. 観光の将来像を描くための思考力や想像力を修得している
  6. 我が国と世界の文化、宗教観、地球環境に関する幅広い教養を身につけている