日本の働き方はこのままでいいのか、変えるとしたらどのような方法があるのかをテーマに授業を行いました。これは学生が講義を受動的に聞くのではなく、議論したり、成果を発表したりする参加型授業です。
学生たちはグループを作り意見を出し合うほか、卒業した先輩にも同席してもらって話を聞き、参考となる資料を探しに図書館へ行きました。今の学生はインターネットを使うので情報の幅は広いものの、浅く、「つながり」を見つけることもあまり得意ではありません。しかし、図書館で目的の書籍を探せば、棚に関連性のある図書をたくさん発見することができます。さらに、街へ出て道行く人に話を聞いたり、今回のように先輩にヒアリングしたりすることで情報がつながり、人とのつながりも生まれます。新しい発明ではなくても、新しい組み合わせによって、新商品や新サービスが生まれる際にも、「つながり」によってさまざまなものが結合されていくのです。
学生のみなさんには、その場の空気を読もうとするのではなく、自分の考えを発信し、議論し、納得し、周囲とつながっていけるような力を身に付けていって欲しいと思います。

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今村 肇教授国際学部 グローバル・イノベーション学科

  • 専門:労働経済学、社会的企業、社会的経済・連帯経済、社会関係資本

  • 掲載内容は、取材当時のものです