理念と歩み
- 建学の精神
- 「諸学の基礎は哲学にあり」「独立自活」「知徳兼全」
- 東洋大学の教育理念
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- [自分の哲学を持つ]
- 多様な価値観を学習し理解するとともに、自己の哲学(人生観・世界観)を持つ人間を育成する。
- [本質に迫って深く考える]
- 先入観や偏見にとらわれず、物事の本質に迫る仕方で、論理的・体系的に深く考える人間を育成する。
- [主体的に社会の課題に取り組む]
- 社会の課題に自主的・主体的に取り組み、よき人間関係を築いていける人間を育成する。
- 東洋大学の心
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- [他者のために自己を磨く]
- 自分を磨くのは、人々のためにはたらくことができるようになるためであり、そのことを自覚して学業に励む。
- [活動の中で奮闘する]
- 現実社会における活動の中にどこまでも前進してやまない。
「哲学する」姿勢を身につけ個性を持てる人を目指す
東洋大学は建学以来、哲学を教育の根幹においてきました。創立者・井上円了が求めた哲学とは、いわゆる「哲学者」を育てることではなく、つねに疑問と好奇心を持ち、一人ひとりが自ら判断できる力を養うことにありました。今日のように価値観が混迷し、物事の判断がむずかしい時代に、哲学は地球規模の課題を解決する糸口としても、より重要性を増しています。「なぜだろう?」「どうしてだろう?」と問いかけ、自ら考える姿勢を養うことは、全ての学びのはじまりであり、あなたの生きる力の原点をつくります。
「自分なりのものの見方・考え方」を育てる哲学教育
- 井上円了哲学センターの開設
- 2021年4月、井上円了哲学センターを設置しました。本学の建学の精神の一つである「諸学の基礎は哲学にあり」を踏まえ、創立者・井上円了の理念継承のための教育を展開するほか、研究や社会連携事業を推進しています。
- 学科を横断するフレキシブルなカリキュラム
- 自然科学、歴史、文学、スポーツなどを幅広く学ぶことができる基盤教育。この基盤教育の柱として「哲学・思想」という分野を必修化し、より「哲学」に触れやすいカリキュラムを用意しています。
- 東洋大学フィロソフィー(自校教育)
- 同時配信により全キャンパスで受講可能な全学総合科目では、東洋大学フィロソフィーについて学ぶ科目として「哲学への誘い」「エコ・フィロソフィー」などをテーマにした独自のプログラムのほか、創立者・井上円了が科学的なものの見方を自ら考える第一歩として用いた「妖怪学」など、人気のある講義を展開しています。
三度の世界旅行を経験した、国際性あふれる哲学者。
- 創立者
- 井上 円了(Enryo Inoue)
1858(安政5)年、新潟県の寺の長男として生まれる。京都の東本願寺(真宗大谷派)で給費生に選ばれ、創立間もない東京大学に入学。『哲学』と出会い、1887(明治20)年に私立哲学館を創立。以来、著作と大学教育、そして全国への巡講に身をささげ、1919(大正8)年、中国・大連での講義中に倒れ、61才でその生涯を閉じた。
東洋大学の前身である私立哲学館を29才の若さで創立した井上円了は『諸学の基礎は哲学にあり』とする一方、妖怪研究にも力を注ぎました。その狙いは、大衆を根拠のない迷信から解放し、自ら考える姿勢を身につける「哲学の第一歩」を示すことでした。また、海を渡ることが簡単ではなかった当時、三度の世界旅行を行い、グローバルな視点を磨いた国際人でもありました。人生を通じて、生涯学べる社会教育こそ重要だと確信し、日本全国を回る壮大な講演旅行を行いました。北は樺太から南は沖縄まで、公演回数は5,291回、受講者は130万人にも及んだと言われています。妖怪という分かりやすい題材を入口に、自分の頭で考え判断することの大切さを人々に語り続けた円了博士。その思いは、今も本学の全ての関係者に脈々と受け継がれています。
東洋大学のあゆみ
1887年 | 私立哲学館を本郷区龍岡町の寺院・麟祥院に創立 |
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1903年 | 私立哲学館大学と改称(専門学校令による設立認可) |
1904年 | 哲学堂(現在の中野区立哲学堂公園内)落成 |
1906年 | 私立東洋大学と改称 |
1916年 | 私立大学として初めて女子の入学を許可 |
1928年 | 大学令による東洋大学の設置認可 |
1949年 | 新制大学に移行 文学部を設置 |
1961年 | 川越キャンパスを開設し、工学部を設置 |
1977年 | 朝霞キャンパスを開設 |
1990年 | 白山キャンパス再開発スタート 井上円了記念学術センターを設置 |
1997年 | 板倉キャンパスを開設し、国際地域学部、生命科学部を設置 |
2003年 | 白山キャンパスに井上記念館が完成 |
2005年 | 白山キャンパスで文系5学部4年間一貫教育スタート 朝霞キャンパスにライフデザイン学部を設置 井上円了記念博物館が完成 |
2006年 | 白山第2キャンパスを開設し、法科大学院を移転 大手町サテライトを設置 |
2009年 | 川越キャンパスに総合情報学部を設置 国際地域学部を白山第2キャンパスに移転 |
2011年 | 板橋区清水町に総合スポーツセンターが完成 |
2012年 | 創立125周年を迎える |
2013年 | 国際地域学部、法科大学院を白山キャンパスに移転 文学部東洋思想文化学科、食環境科学部を設置 |
2014年 | 文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業タイプB」に採択 |
2017年 | 白山キャンパスに国際学部、国際観光学部を設置 文学部国際文化コミュニケーション学科を設置 赤羽台キャンパスを開設し、情報連携学部を設置 創立130周年を迎える |
2020年 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延に伴い、 ・卒業式を中止 ・入学式を中止 ・授業の一部をオンライン方式に切り替えて実施 |
2021年 | 東洋大学教育DX推進基本計画を策定 文部科学省「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択 ライフデザイン学部・研究科を朝霞キャンパスから赤羽台キャンパスへ移転 社会学部に国際社会学科を開設 井上円了哲学センターを開設 井上円了記念博物館を拡張 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、 ・卒業式を2部制で実施 ・入学式を2部制で実施 新2年生のための入学式を実施 「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を制定 国立研究開発法人科学技術振興機構「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択 |
2022年 | 赤羽台キャンパスに国際交流宿舎「AI-House HUB-4」をオープン |
2023年 |
赤羽台キャンパスに福祉社会デザイン学部、健康スポーツ科学部を設置 赤羽台キャンパスに体育館棟、図書館棟、食堂棟を擁する「HELSPO HUB-3」が完成 |