小学生の頃から「客室乗務員になりたい」という夢を持っていた、社会学部社会文化システム学科の穀山いづみさん。大学での4年間の努力のかいがあって、見事に全日本空輸株式会社(ANA)の内定を得て、「夢をかなえることができた」と言います。“全ては客室乗務員への夢をかなえるために”必要だと思った学びに対しては、積極的にチャレンジしてきた学生生活でした。

「世界中のことを知りたい」と社会学部へ

「客室乗務員になりたい」と憧れを抱いたのは、小学校2年生の時です。ANAに、子供の一人旅をサポートする「ジュニアパイロット」(現:キッズらくのりサービス)というサービスがあるのですが、私はそのサービスを利用し、親戚の家へ行くために一人で飛行機に乗りました。その時の客室乗務員さんが優しくしてくださって、感激したのです。客室乗務員という仕事への憧れがわき上がり、その客室乗務員さんに「私、客室乗務員になります!」と、宣言したほどでした。

その宣言からずっと夢は変わらず、「客室乗務員になるため」にいろいろな学びを選択してきました。また、小学生の頃から「客室乗務員になるには英語が必須」だと思っていたため、英検対策などを行ってきました。高校を選ぶ際も、「英語に注力している高校かどうか」を重視していましたね。

東洋大学の社会学部に入学した理由は、社会や文化のさまざまなことを学ぶことができること、そして、世界中のことを知ることができ、英語のレベルアップも図ることができる学部だと思ったからです。それらの学びは客室乗務員になったときに役立つと考えました。さらに、社会文化システム学科では、研究対象とする現地へ行ってのフィールドワークもあると聞き、それも興味深く感じました。

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2度の留学で視野を広げ目的を果たす

英語学習への興味が強かったので、大学に入学した頃には海外留学を希望していました。そして、1年生の春休みにアメリカのポートランドへ、2年生の春休みにフィリピンのセブ島へ語学留学をしました。今振り返ると、この2度の留学が、私のアンテナを張れる範囲を広げてくれたと感じています。

ポートランドではホームステイ先のルームメイトがサウジアラビア人やメキシコ人、オーストラリア人でした。文化の違いを日々感じ、異文化交流を体験できたのが1度目の留学だったと思います。セブ島への留学は「客室乗務員になるため」という明確な目標を持ち、マンツーマンの英語学習を選びました。1度目のアメリカとは環境が違い、親近感がある国でした。セブ島から帰国後最初のTOEICテストでは、スコアが約100点アップし「目的を達成できた」と実感しました。

入学当初は「社会学部で世界中のことを学びたい」と考えていましたが、2年生で受講した箕曲在弘先生の「文化人類学」の授業が印象深いものでした。箕曲先生はラオスについて専門的に研究していらっしゃいます。そして、その専門知識を教えてくださるだけではなく「ラオスの研究をまとめる時の方法」という話から、就職活動でのエントリーシートの書き方まで幅広く、論理的にご指導いただきました。箕曲先生からエントリーシートの書き方の説明を受けていなかったら、就職活動の際に「自信を持って書くことができなかった」と思うほどです。

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人生のあらゆる出来事を仕事に生かしたい

大学生活4年間を通して、私は「行動力」が身に付いたと思います。入学して仲間ができて、その友だちがきっかけで留学することになりましたし、ゼミでも能動的に調査する先輩たちがいたので「私もやってみよう」と思い、行動してみました。東洋大学には行動力を促してくれるきっかけがたくさんあります。いろいろな挑戦を応援してくれる大学だと卒業を前にして、あらためて感じています。

第一志望のANAに内定し、「あのユニフォームを着ることができること」が今は、やはり嬉しいです。これから客室乗務員になるための訓練を受け、よりよいサービスを考えていくことになりますが、次の夢は、いつか「ママさん客室乗務員」になることです。いずれ結婚をして、赤ちゃんが生まれたその後も、働き続けたいと望んでいます。育児を通して体験したことを、妊婦さんやお子様連れのお客様へのサービスに生かすことができたらと思います。

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穀山 いづみさん社会学部 社会文化システム学科 4年

  • 内定先:全日本空輸株式会社
  • 所属ゼミナール:長津一史ゼミナール
  • 出身校:札幌市立北海道札幌旭丘高等学校
  • 掲載内容は、取材当時のものです