いつもサッカーの応援に来てくれていた祖父母のために、お年寄りに貢献できるような仕事に就きたい。そして豊かな自然に囲まれたキャンパスで、心穏やかに勉強に打ち込みたい。そんな思いから東洋大学をめざし、生活支援学科 生活支援学専攻で学ぶことになった後藤貴行さん。現在は、社会福祉士の資格取得に向けて全力を注いでいる最中だ。

豊かな自然に囲まれて学びたい

2013060110_img_02

高校時代、サッカーに明け暮れていた私を、一番応援してくれていたのは祖父母でした。試合があると聞いては会場まで駆けつけてくれ、声援を送ってくれたことを思い出します。

そんな2人のために何かできないだろうかと考えたとき、将来の道が見えてきました。「お年寄りのために役に立つ仕事がしたい」そう考えて、福祉について学べる大学を調べ始めました。

今はさまざまな大学で福祉を学ぶことができます。私はそれぞれにどのような違いがあるのだろうかと、オープンキャンパスなどに足を運びました。

そして出会ったのが、ライフデザイン学部のある東洋大学の朝霞キャンパスです。自然が豊かで、穏やかな、落ち着いた空気感。都心にある数多くのキャンパスと違い、いい意味でのんびりとした環境に、言わば一目惚れしたようなものでした。ゴチャゴチャしていて人が多い、にぎやかな場所よりも、緑に囲まれた静かな場所で勉強したい。そんな思いで受験しました。

自分の目標に応じて幅広く学べる

入学してあらためて感じたことは、ここにあるのは豊かな自然だけではないということでした。

生活支援学科 生活支援学専攻では、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士などの資格に関する科目はもちろん、健康スポーツ学科や人間環境デザイン学科の科目を含めて横断的に学ぶことができます。社会福祉だけでなく、健康づくりや生活環境などを組み合わせて学んでいくことで、自分の将来の目標を明確にし、より専門的に学びを深めていくことができるのです。

また、実際にお年寄りと触れ合ったり、疑似的に障害を体験したりするなど、体を動かす実習や演習の授業が充実していることも特徴です。実習は大変ですが、経験することでより知識が身につきやすく、実習を終えると自分がグッと成長したことを実感できます。

豊かさの根底は「思いやり」

現在、私は福祉機器を扱う会社から内定をいただき、さらに社会福祉士の資格取得に向けて猛勉強中です。幸い、今も元気でいてくれる祖父母は、私の選択を聞いてとても喜んでくれました。

生活支援学科は、人が豊かに暮らすために欠かせないことを学べる学科です。自分なりに学んできた結果、その根底にあるのは「人に対して思いやれること」だと思うようになりました。

人がどんなことで困っているのかよく見て、どうすればそれを改善できるのか、自分には何ができるのかを考える。みんなが今よりもほんの少しずつ他人のことを思いやれれば、社会はもっと温かく、誰もが生きやすいものになるだろうと思います。

将来、私が企画・製作した福祉機器を、祖父母が喜んで使ってくれたらうれしいですね。そのときまで、2人にはずっと元気でいてほしいと心から願っています。

後藤貴行さんライフデザイン学部 生活支援学科 生活支援学専攻 4年

  • 所属ゼミナール:山本美香ゼミナール
  • 東京都立城東高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです