機械工学科
暮らしを支えるものづくりの理論×実践。自動車・交通システム研究室(鈴木宏典 教授)
人を知り、機械を知り、安全・安心な自動車・交通システムを創造する。
人や物を運ぶための自動車は確実に進化し、現在、100年に一度の大変革期と呼ばれる時代に入りました。これからの自動車には、CASE(Connected; 車があらゆるモノとつながる、Autonomous; 自動化、Shared & Services; シェアリング、Electric; 電動化)が求められます。Society 5.0の実現に向けて、運転の自動化技術、情報通信技術、ビッグデータ等と結びつき、自動車は既に単なる乗り物ではなく、安全、安心でWell-Being(よりよく生活をすること)な社会を創造する重要なツールの一つとなっています。
研究室では、すべての交通参加者としての人を知り、自動車としての機械を知り、安全・安心な交通システムを創造するための総合的な研究を行っています。
具体的なテーマ例として、以下があります。
- 【パーソナルモビリティの自動化】
-
- 屋外での自動走行と障害物回避
- 屋外と屋内をシームレスに接続する自動走行
- 歩行者検知とポテンシャル法に基づく歩行者への自動追従
- 災害時避難へのパーソナルモビリティの活用
- 【自動車の運転支援・自動運転】
-
- ドライバの状態推定と異常検知技術
- マルチエージェント交通シミュレータのパラメータ推定
- 自動運転・運転支援技術の効果の検証
- メタ認知に基づくドライバ教育
- 記憶に結びつく香りを利用したヒヤリハット時の興奮状態低減効果
- 追突リスクを低減する運転支援システム
- 【キーワード】
- パーソナルモビリティ、ドライビングシミュレータ、AI、HILS (hardware-in-the-loop simulation)、自動車、運転支援、自動運転、マルチエージェント交通シミュレータ
この研究室を希望する方へ
これからの自動車・交通システムのデザインには、従来のメカトロニクス技術や制御工学を礎として、データサイエンス、ヒューマンファクター、統計処理、数理モデリング、シミュレーション、プログラミング等の素養が求められます。
「安全・安心な自動車・交通システムの創造」に向けて、実社会の課題を解決する具体性のあるテーマを設定します。必要に応じて、学外の組織(メーカ、他大学、ベンチャー企業等)との共同研究の一部を担って頂きます。皆さん自身が哲学を持ち、課題解決に主体的に取り組み、少しでも社会をよくするために奮闘する経験を培って頂ければ幸いです。