機械工学科
暮らしを支えるものづくりの理論×実践。熱流体工学研究室(森本賢一 准教授)
超高性能熱流体機器の開発
本研究室では、熱流体工学、マイクロマシン工学、数値解析・最適化手法を基盤とし、現実的な工学応用を見据えた新たな高性能熱流体機器を開発することを目指しています。特に、数値シミュレーションや実験的アプローチを駆使しながら、電気自動車や民生用空調システムなどの省エネルギーシステムの鍵を担う超高性能熱交換器の開発を進めています。現在までに、実用化のための加工性を考慮した上で、効率よく熱を伝えるための新たな形状設計コンセプトを提案してきました。今後、産業界との共同研究に発展させ、様々な熱交換器の実用化を実現することを計画しています。また、環境中に存在する有毒なガス種の濃度を検出するマイクロガスセンサの開発に取り組んでいます。近年、マイクロマシン技術(半導体微細加工技術)を用いることで、従来の機械加工技術では不可能であった微小スケールの新たなポリマー構造体の作製に成功しました。今後、無線センサネットワークへの搭載を可能にする超低消費電力ガスセンサの実現を目指した研究を進めていきます。
この研究室を希望する方へ
本研究室では、熱流体工学やマイクロマシン工学を基盤として、未だ世の中に無い新たなコンセプトの提案や実応用に直結する基盤技術の開発を通じて、身近なエネルギー・環境問題の解決や人類の福祉の向上に貢献することを目指します。本研究室を希望される皆さんには是非、研究を通じて工学的な考え方や方法論の基礎を身につけてもらえればと思います。熱や流体の動きを活かした新たなものづくりに関心を持たれる方(予備知識は問いません)は、是非一緒に研究に取り組みましょう。良い意味でも悪い意味でも当初の計画通りに進まないことが多々ありますが、工夫を重ねて課題を乗り越える努力を続けた先に、期待を上回る成果との遭遇、次の段階への飛躍が待っています!日々少しづつでも着実に飛躍への準備を進めてもらえればと思います。