波動情報研究室(草間裕介 准教授)

高周波信号を伝送する平面回路と立体回路

波動情報研究室では、電磁気学と電磁波工学から発展した高周波の平面回路と立体回路の研究をしています。高周波信号に分類されるギガヘルツ帯のマイクロ波は、波長で数センチから数十センチの波動であり、レーダ・通信に利用されています。電磁波は周波数や出力によって、熱作用と刺激作用があることが知られていますが、可視光を除く微弱な電磁波動は人間の五官では感知できません。研究室では科学的な手法で電磁波動を数値化して五官で感知できるように翻訳し、良い回路設計に反映する研究をしています。図はフィルタの計算機シミュレーションと試作および測定までの一連の流れを示しています。

この研究室を希望する方へ

  1. 研究を山登りに例えると霧に包まれた山頂を目指すような作業です。最初はまず経験豊富なガイドの助言に従い、道具の使い方、地図と登山計画書の準備、目的地の天候調査が必要です。研究は料理にも例えられます。レシピのある実験とは異なり、研究はレシピのない創作料理を誰かに提供することと似ています。それにはまず、調理道具の使い方、素材の特性、調味料の分量と特性、経験が必須です。
  2. 研究は常にルート変更や軌道修正が求められる作業なので、方向性確認のためにガイドと綿密なコミュニケーションを取る必要があります。それには自分の置かれている状況をガイドに分かりやすく伝える必要があります。それが研究進捗報告です。
  3. ある時に一方向から見た結果をそのまま鵜吞みにせず、複数の異なる視点や複数の情報源を使って妥当性を検証し、できる限り真の姿に近づこうとする作業が必要です。
  4. 先に進んでいる上手な人を真似る作業も重要です。同じ研究室の大学院生や他大学の学生による学会発表や論文調査が参考になるはずです。
  5. 研究は埋まっている宝を掘り下げる発掘調査のようなものなので、深く掘り下げないと何も出てきません。これには相応の集中力と根気が必要です。最後は自分が投入したエネルギーに比例したアウトプットが得られるはずです。

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