発電所、変電所、送配電線および需要家から成る広大な電力システムの研究に取り組んでいます。近年情報化社会の進展によって電力の安定供給に対するニーズはますます高まっています。その一方で、地球温暖化による気候変動で自然災害の広範囲化・頻発化が深刻になっています。自然災害に伴う停電被害の影響は甚大で、この抑制については更なる技術開発が必要です。また、脱炭素社会を目指して様々な再生可能エネルギー電源が電力系統に多数連系していますが、これらの発電量は自然条件によって大きく影響を受け、電圧・周波数の安定制御は重要な課題です。
本研究室ではこれら諸課題の解決を目指し、例えば電力ネットワークの雷害対策の研究、再生可能エネルギー電源の有効活用に向けた研究など、電力システムの信頼度向上ならびに安定的かつ効率的に運用するための研究を行います。