第1部(昼間部)と同等の充実したカリキュラムにより、東洋の歴史の中で培われた思想や文化を学びます。それぞれの興味に応じて専門性を高める、4つのコースを設置。第1部の時間帯や土曜日にも学べる科目を設置するなど、日中の仕事などと両立しながら学びやすい環境が整えられています。社会人学生をはじめ、さまざまなプロフィールの学生同士が交流できるところも大きな特色です。
東洋を学ぶ。世界の中に、自分が見える。
学問の魅力
東洋から世界を眺め、日本を見つめ直す。
グローバル化が進み、世界が多様なつながりと分断によって揺れ動く今こそ、自分と世界の進むべき方向を見定め、あるべき姿を見失わないようにしなければなりません。
長い歴史の中で磨かれてきたインドや中国の思想と文化には、これからの世界を考えるヒントが詰まっています。東洋の英知とその豊かな実りである文化を、自らの経験とも結びつけながら深く知る学びは、世界を捉える座標軸の基盤となるものです。
学びのメソッド
専門的に学び、視野を広げる
1年次は文章作成の授業や各種概論、また外国語など、ほぼ共通の科目を学びます。
2年次からは「インド思想」「中国語・中国哲学文学」「仏教思想」「東洋芸術文化」の4つのコースに分かれ、各コースの専門科目を中心に学びます。所属コース以外の科目もあわせて学ぶことができるため、高い専門性と同時に広い見識を養うことができます。
また語学の習得は、各地域についての学習・研究と、異文化への理解に欠かせません。コースごとに必修となる言語を学びます。英語や中国語などの語学力を生かして国際社会で活躍できる、豊かな教養と国際性を備えた人財となることを目指します。
なお、教職資格を取得できるコースは限られていますので、コース選択にあたっては、しっかりと目的意識を持つことが重要です。
各コースの授業や催しなどを通じて、学年を越えた友情の輪が広がります。社会人学生も多く、世代を超えた仲間と幅広く交流することができます。
「教育課程表」には、本学科が設置している科目を掲載しています。「カリキュラムマップ」では各科目をテーマごとに分類し、それぞれの科目がどのように関わり、つながっているかを紹介しています。
卒業論文のテーマ例
- 中国の仏教思想理解についてー『理惑論』を中心としてー
- 『マハーバーラタ』第18巻1〜3章における地獄の役割 ーカルマと運命と王の地獄巡りー
- 張愛玲の作品から見るヒロインの生き方
- フィットネス・ヨガとヒンドゥ教が説くヨーガの違いについて
- 原始仏教における戒・定・慧の悟りのメカニズムの可視化 ー認識プロレス・煩悩・修行の相関の観点からー
- 葬送儀礼の意味 ーバリ島「ピトラ・ヤドニャ」と日本・チベットの葬儀と比較して ー
- 同字重出の規則を破る近体詩
- 現代に活かす『論語』
- 日本文化における龍の表象に関する考察ー中華文化圏からの影響を視座にー
- 人間社会における「徳」の有用性~渋沢栄一の思想を通して考える~
学びのポイント
グローバルな学びを支える高い語学力を獲得
本学科では、1年次から充実したカリキュラムでグローバル時代に即した語学教育が行われます。
必修外国語である英語に加え、中国語・ドイツ語・フランス語から一言語を選択して学びます。特に中国語については、「読む」「書く」「話す」「聴く」の4つの力を基礎から上級まで段階的に鍛える、実践的な学習が学科の専門科目においても展開されています。広東語・上海語・台湾語など中華圏の各種方言の授業もあります。
また学科専門科目において、現代語としてはヒンディー語(インドの公用語)・韓国語・タイ語・インドネシア語を、古典語としてはインドのサンスクリット語とパーリ語に加えて古典チベット語を学ぶことができます。いずれもアジアの思想と文化を理解するために欠くことのできない言語であり、積極的な学習が推奨されています。
東洋思想文化を実践! 実技講義科目のススメ
インド・中国などでは思想や文化がたくさんの書物に書き記されていますが、書物だけでなく実際の体験によっても重要な文化が伝えられています。本学科のカリキュラムには、「ヨーガ」「坐禅」「写経」「インド舞踊」「仏教の芸能」「中国文化」といった多彩な実技講義科目が設置されています。これらの科目では、各分野で活躍する先生方を講師に迎え、実際にヨーガやインドの伝統舞踊を体験したり、また日本人にもなじみの深い坐禅や写経等を実践したり、日本の宗教文化に関わる施設を見学したりといったさまざまな取り組みを通じて、生きた東洋文化を学びます。実践と同時に、その思想的背景に関する講義も行われるため、各々の文化をより深く理解することができます。
背景を講義や書物から学んだ上で、実際に身体を動かして、体験する。このような授業は関連分野を扱う他大学の学科では見られない、本学科ならではの大きな特色です。
自らの体験を通して海外文化を学ぶ
アジア諸地域の文化を、現地で学ぶ科目「海外文化研修」が設置されています。これは教員が引率し、インド、中国、東南アジアなどのアジア諸地域に出向き、現地の社会‧文化を視察し、自ら体験・経験して理解する学びです。これまでにタイ、インドネシア、中国、インド、台湾で実施され、海外への第一歩を踏み出すきっかけにもなっています。
海外研修の実施前には、事前学習としてその地域の歴史や思想文化などに関する講義を受け、基礎知識を身につけます。自ら好奇心を持って現地について調べることで、研修はより意義のあるものになります。そして現地では文化的な事物や人々と触れ合うことで、その社会や文化について理解を深めます。帰国後は研修の成果を報告書にまとめ、研修を通じて得た理解を、しっかりと自分のものにすることができます。
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