哲学科

ものごとの本質を探る旅。

こんな資格がめざせます

  • 中学校教諭一種(社会)
  • 高等学校教諭一種(地理歴史・公民)
  • 図書館司書
  • 司書教諭
  • 学芸員
  • 社会教育主事(任用資格)・社会教育士
  • 社会福祉主事(任用資格)

こちらは最新の予定になり、今後変更する場合があります。

活躍できるフィールド

教員や出版関係をベースに、進出分野は多種多様

身につけた論理的思考能力は社会のさまざまなフィールドで役立ちます。教員や国家・地方公務員、企業、出版関係、マスコミ、広告、PCソフト設計、大学院進学など幅広い分野で活躍が期待されています。

  • 教員(地理歴史・公民・社会)
  • 学芸員
  • 図書館司書・司書教諭
  • 公務員(行政)
  • 出版・マスメディア・広告
  • 語学関連

身につく主な社会人基礎力

  • 働きかけ力
  • 課題発見力
  • 柔軟性

仲間との議論を通して、人の意見を受け止めながら、自分の考えも主張する姿勢が身につきます。また、身近な問題にも疑問を持つ姿勢を育て、その解決を自分の力で考えることができるようになります。

社会人基礎力とは、経済産業省が提唱する「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」をあらわす概念です。

キャリアの取り組み

社会人基礎力の自己評価

哲学科では、各学生に「哲学科 学習の記録」を配布しています。これは、単位修得や課題提出の記録を残し、卒業論文作成をサポートするだけでなく、「自己評価シート」によって自己評価を毎年行うことで、学生に自己の向上を意識するよう促すものでもあります。
「自己評価シート」には、「哲学科での学習」についての項目だけでなく、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」についての項目もあります。社会に出て職場や地域社会で仕事をしていくためには、基礎学力や専門知識を得るだけでなく、多様な環境に対応するための多様な基礎力の獲得が必要であると考えられています。しかし、ただ大学生活を送るだけでは、これらの能力を身につけ伸ばすことは難しいでしょう。そこで役立つのが「自己評価シート」です。これは学生に対して、将来は社会に出ていくことを念頭に置いた学生生活を送ることを促すものです。
学生はこれを用いることで、さまざまな基礎力が実際に向上しているかどうかを確認することができます。

現代的課題に関する教育

現代社会において、技術社会は環境問題を生み出し、グローバル社会は異文化コミュニケーションの困難を露呈しました。また、社会の形成自体が、人権問題や金融や法制度に依存することによる社会問題を数多く引き起こしています。こうした現代的課題は枚挙にいとまがなく、いずれも解決困難ではありますが、やはり向き合わなければならない問題です。哲学科で設定している6コースは現代の人々の興味関心に沿って設定されており、いずれのコースでも現代的課題を学習することができます。
しかし、本学科での現代的課題に関する教育は、それらの問題を考察する手助けとなるだけではありません。
社会の変動にしたがって新しい問題も次々と生じてきています。私たちはそうした問題にも立ち向かわなければなりません。新たな問題に直面しても粘り強く解決を見出すことができる人材を育成するため、現代的課題がどのように生じ、どのように解決方法が生み出されるのかを、多角的に、そして深く洞察していくことも、哲学の大きな役割なのです。

少人数教育

社会で必要となる知識は職場や環境によって異なりますが、知識を獲得する方法や自分の考えを他者にも分かる形で表現する方法が大きく異なることはありません。これらの方法・技術の獲得を可能にするのが、少人数教育のひとつの役割です。本学科では少人数教育を二通りの仕方で実施しています。 ひとつはコース制です。6つのコースを設定することで、各学生は自分と近い興味、関心をもつ友人と話す機会を得ます。それによって主観的にではなく、客観的に自己を評価できるようになります。そしてそれは、的確に自己を向上するよう努めることにもつながります。
もうひとつは演習で、主に討論や外国語の原書講読、プレゼンテーションの訓練を行います。
コース制と演習によってそれぞれ別々の技術を獲得するのではなく、どちらでも討論の技術や自分の思考を整理して表現する技術、そして必要な知識を正しい方法で得る技術を獲得することを目指します。本来これらの技術を短期間で獲得することは難しいのですが、訓練の場を複数設定することで、社会で自分を生かすための技術を、より着実に習得することができます。