学内最難関の長期海外インターンシップであるThe Washington Centerのプログラムに参加し、Toyo Global Leader(TGL)プログラムのGOLDに認定された、国際地域学部国際観光学科(現・国際観光学部国際観光学科)の堀部大輔さん。英語力を磨こうと考えたきっかけは、小学生の頃にテレビで観た、メジャーリーグの通訳者のカッコよさに惹かれたことでした。TGLプログラムという学びの環境があったからこそ、英語力をアップでき、人間性も高めることができたと語ります。インターンシップ経験やGOLDの認定を糧として社会に出て、さらに大きく成長しようとしています。

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国際化を推進する東洋大で、英語力を高めたかった

TGLプログラムに参加したのは、幼い頃からの海外への憧れがあったからかもしれません。高校まではひたすら野球をやってきて、特に英語の成績がずば抜けているわけでもありませんでした。でも小学生のときに、メジャーリーグの日本人選手へのインタビューをテレビで観て、メインの選手ではなく、なぜか、選手の隣にいる通訳者が英語と日本語を流暢に話している姿を、「カッコいい!」と思ったのです。そこから、“英語を操ること”が憧れであり、目標になったのだと思います。

そこで、大学進学にあたっては、国際化を推進している東洋大学を志望しました。留学や海外インターンシップが充実していたので、これらのプログラムを活用して英語力を高めたい、という思いでした。野球は高校時代で一区切りつけ、「大学で何に打ち込もうか」と考えたとき、憧れていた英語のスキルアップがこの4年間で達成すべき目標だと感じたのです。

実は、TGLプログラムのGOLD達成を本気で考えるようになったのは3年次からです。それまでも英語力を磨く努力はしてきましたが、あらためて大学時代に何かを成し遂げた、という実感を得たいと思い、「GOLDを本気で目指してみよう」と決めました。

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最難関の海外インターンシップに挑戦

GOLDを目指して、まず始めたのは、要件の一つであるTOEIC L&Rで730点以上取得に向けた勉強でした。3年次までにSILVERの要件はクリアしていたのですが、それで満足するのではなく、さらに上を狙いました。

そこで、GOLDの要件でもあった海外インターンシップのうち、学内でも一番難しいと言われているThe Washington Centerのプログラムに挑戦することにしました。月曜日から木曜日まで企業でインターンをして、月曜日の夜と金曜日にThe Washington Centerの授業を受けるというもので、3年次の8月から12月まで行ってきました。振り返ってみても、自分が体験してきたTGLプログラムの要件の中で、一番苦労した5カ月間でした。

インターン先は、40言語以上の語学クラスを非営利で提供している会社で、語学に興味のある自分とマッチしていました。仕事は、メールや電話の対応などの事務をはじめ、上司と一緒に生徒獲得のためのPR活動などを行いました。一番大変だったのは生徒候補者に向けて、語学クラスのアピールをすることでした。そこで学んだのは、最初に相手の緊張を和らげて関係性をつくるアイスブレークが非常に大事だということ。それがなくては話が先に進みませんし、語学クラスに興味を持ってもらうことができないからです。自分が行ったPR活動を通して20代の男性にフランス語のクラスを受講してもらえたときには、うれしく、達成感がありました。

苦労しながらも得るものが大きかった

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そして、The Washington Centerでは、月曜日の夜にリーダーシップ、金曜日はビジネスとトレーディングの授業を受けました。特にリーダーシップの授業が印象に残っています。例えば、「理想的なリーダーの素質とは?」といった課題に対して4、5人のグループで話し合い、意見をまとめて発表するという授業でした。話し合うメンバーはみな国籍が違い、生まれ育ったバックグラウンドも異なります。日本人の私には想像もつかないような意見が出たり、意見が食い違うことがあったり、なかには、自分の意見が正しいと主張する学生もいたりと、意見をまとめることに大変苦労しました。

しかし、そこで大きな成果を得られたと感じています。あるプロジェクトをグループで進めていくには、どのような方向性を見いだし、導いていけば目標に到達できるのか、という流れを実際に学べたからです。特に、多種多様な主張が飛び交う多国籍のグループでプロジェクトを進める方法を体得できたと思います。

そうした体験を経て、4年次にはTGLプログラムのGOLD認定をいただきましたが、時には英語で上手く伝えられなかったり、相手の英語が聞き取れなかったりして、モチベーションが下がってしまうことは何度もありました。でも、TGLプログラムを通して得た、周りと協力しながらプロジェクトを進め、成功に導いていく経験や、個人的な目標に向けて徹底的に努力をしていくプロセスが、今後の人生に生きてくると信じています。

TGLプログラムは、私にとって学びの環境を与えてくれました。英語力も多角的な学びも、目標を持って成し遂げていくという、そのプロセスの大切さを教えてくれたのです。後輩には、積極的にTGLプログラムに挑戦し、英語力だけでなく、リーダーシップや協調性など人間的な部分も磨いていってほしいと思います。一人でも多くのGOLD認定者が社会へ羽ばたくことを願っています。

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堀部 大輔さん国際地域学部 国際観光学科(現・国際観光学部 国際観光学科)4年

  • TGLプログラムGOLD認定
  • 掲載内容は、取材当時のものです