「将来のことなんてまだ何も決めていないという人にこそ、さまざまな分野で応用が利く経済学科をオススメします」と青山麻衣さん。幅広く世の中のしくみを学べる経済学科の学生は、その就職先も多様。先輩方のさまざまな経験談に触れられるのも魅力だ。日々の暮らしとは決して切り離すことのできない「経済」を学ぶ中で、自分のやりたいことを見つけ出そう。

1年次からゼミが必修!?

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私が経済に興味を持つようになったきっかけは、数学が好きになったことでした。高校2年生のとき、不意に、パズルのピースがはまるように数学が解けるようになり、数字を扱う学科に進むのもいいなと思うようになりました。そこで、進路の選択肢として経済学科が急浮上してきたのです。

さらに高校の先生から「東洋大学の経済学部はいいよ」と勧められたことも手伝って、本学を受験。でも、恥ずかしながら、いったい何がいいのか、その理由も追究しないまま、あまり明確な目的意識も持たないままに大学生となりました。

経済学科では、1年次からゼミナール(ゼミ)を経験します。ゼミがどういうものかも知らないまま、全員が必ずゼミ生となるのです。高校まではゼミなんてありませんから、最初は戸惑うばかりでした。私の経済学科の入りは、本当に分からないことばかりでした。

大学生としての学び方を知る

ただ、ゼミが必修として用意されていることで、大学生としての学び方やレポートの作成方法、ディベートのルールなど、高校までとは違う学びのテクニックを、迷うことなく習得していくことができました。

大学ではいくらでも自由な時間を作れるので、ついつい自分を甘やかしてしまいがちですが、こうして最初からゼミを経験することで、大学生としての学習習慣が身につき、実際に自分で研究テーマを探す段階になっても慌てない「学ぶ力」を得られたと実感しています。

今なら、高校の先生が仰った言葉の意味がわかるような気がします。きっと、学ぶ力を得られる有利さを、早くから身につけることができるから、東洋大学の経済学部を勧めてくださったのだと、今の私は感じています。

4年次には卒業論文が待っていますが、私は女性が働くことの意味や意義、女性が働くことによる社会への影響などを研究してみたいと考えています。

多種多様な先輩方も財産

経済学とひとくちに言っても、その範囲はあまりに幅広く、先輩方の就職先も多種多様です。経済と直結する金融業から、不動産、建設、製造、小売、公務員、情報通信、メディアなど、思いつく限りのさまざまな分野で活躍していると言っても過言ではないほどです。

どんなに小さなお金の動きでも、物と物との交換でも、それは経済です。私たちの暮らしは、経済活動なしには成り立ちません。そう考えると、これだけ就職先が幅広いのも納得できることでしょう。

幅広く学べるということは、むしろ、さまざまな分野で活躍できるということでもあります。私もそうでしたが、むしろ将来像が明確に描けていない人ほど、いろんな分野が研究対象である経済学部が向いていると思います。

大学の4年間でじっくりと学び、自分の将来を描いてください。私も今、就職先が公務員か報道関係かでまだ揺れていますが、先輩から「公務員の広報という手もあるよ」と教えられ、なるほど!と視野を更に広げているところです。

青山麻衣さん経済学部 経済学科 3年

  • 所属ゼミナール:吉田明子ゼミナール
  • 愛知県立岡崎北高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです