食環境科学科

生きるを支える、次世代の食をつくる。

植物細胞分子生物学研究室(佐々木和生 教授)

遺伝子組換え食品の安全性に関する研究

遺伝子組換え食品の安全性を、新しい技術を使って評価する方法を検討しています。これまで、除草剤耐性や害虫抵抗性の遺伝子組換え食品について、検知方法の開発や細胞に含まれる全てのタンパク質を網羅的に解析することで、非遺伝子組換え食品との差異を評価する方法の開発などに携わってきました。また、第2世代の遺伝子組換え食品とも言われる栄養改変型遺伝子組換え植物や今後商品化されることが予想される遺伝子組換え動物などについても、遺伝子の組換えによる意図していなかった変化の有無を評価する方法の開発にも取り組んでいます。細胞に含まれる全タンパク質だけではなく、発現している全遺伝子を網羅的に解析し、遺伝子組換えと非遺伝子組換えとの差異を評価しています。

野菜の健康状態を判定する技術の開発

野菜は栽培環境により、同じ品種であっても収穫物にさまざまな違いが生じます。その結果、おいしいものが出来たり逆にまずいものが出来たりもします。この違いは、野菜が育っていく過程での健康状態によるものではないかと考えて、野菜の健康状態を判定するための技術開発に取り組んでいます。遺伝子組換え食品と同様に、細胞に含まれる全タンパク質、発現している全遺伝子を網羅的に解析することにより、植物の健康状態を判定するための指標となるタンパク質や遺伝子の探索を行っています。

この研究室を希望する方へ

DNAやRNAなどの核酸を扱う実験では、直接目には見えないものを扱いますので、結果が得られるまで実験がうまく進んでいるのかどうかが分かりません。時には、最後まで実験を進めて、結果が得られなかったということもよくあることです。そんな時に、考えすぎる、クヨクヨして先に進めなくなるようでは研究を続けることはできません。多少知識が乏しくても、前に向かってどんどん進んで行く気持ちを持っていることが研究を続ける上で最も大切なことです。