微生物は環境中に膨大な種類が存在し、それぞれが特有の機能を持っています。しかし、その中から特定の有用な微生物を見つけ出し、活用することは容易ではありません。現に、環境中の微生物で培養できるものは1%にも満たないと言われております。
当研究室では、微小液滴技術を用いて植物病原菌に対する拮抗微生物を効率的に探索するスクリーニングプラットフォームの開発を進めています。これにより、病害抑制に有効な新規微生物資源を発掘し、環境負荷の少ない病害防除技術の開発を目指します。
また、炭素循環において重要な微生物群の単離同定・機能解析にも取り組み、持続可能な環境技術への応用を探ります。特に、温室効果ガスの循環や分解に関与する微生物の役割を明らかにし、新たなバイオテクノロジーへの応用を視野に入れています。