福祉社会デザイン学部の教育方針(ポリシー)

各学科の3つのポリシー(2024年度入学生用)

掲載内容は変更する場合があります。(2023年3月30日現在)

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

社会福祉学科は、学士課程教育を行うにあたり、次のような学生を受け入れることとする。

  1. 現代社会が直面する課題の解決に自ら取り組もうとする主体性と学習意欲をもつ学生。
  2. 人間と社会について深い洞察力を持ち、思考力と表現力に富む学生。
  3. 人間の成長・発達に深い関心を持ち、すべての人々を包摂する実践を通して地域共生社会の実現に貢献する意欲のある学生。
<入学までに修得すべき学習等への取り組み>

社会福祉の専門性を身につけようと志望する者として、特に次の4点について常に意識的に学習することを求める。

  1. 社会福祉の専門性は、広範な知識と教養、人間性によって裏打ちされるものであるため、机上の学習だけでなく、社会的活動、文化・芸術活動などにも自主的に取り組むこと。
  2. 多様な考え方や意見に対して、一定の距離を置くスタンスを身につけるため、論説文などの論理的文章を十分に理解し、自らの考えを論理的に表現できるスキルの習得を目指すこと。
  3. 現代社会における政治・経済など、地球規模の社会諸事象について、歴史的観点を含めて、関心を持ち、基礎的知識を獲得しておくこと。
  4. グローバルな支援活動も視野に収めることを踏まえ、外国語や外国文化に興味・関心を持ち、外国語を用いた積極的なコミュニケーション能力の向上に努めること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

社会福祉学科では、地域共生社会の実現に貢献するという教育目標およびディプロマ・ポリシーに求める学修成果の修得を実現するため、以下の方針でカリキュラム(教育課程)を編成する。

  1. 社会福祉学、ソーシャルワーク、ケアワークなどの学問領域を主軸に置き、専門性を高めるよう「社会福祉政策系」「福祉社会開発系」「福祉臨床系」といった3つの系(コース)を編成し、基盤教育の履修により、地域共生社会の実現に関連する幅広い知識を修得することができるよう編成する。
  2. 外国語コミュニケーション能力の習得を目指し、英語については英語習熟度別クラスを編成し英語コミュニケーション能力の養成を目指すだけでなく、アカデミックスキル育成のための英語選択科目を配置し、英語による専門教育を実施する。
  3. 1年次よりゼミナール科目を配置し、学問分野における基礎的な学習方法を理解させるとともに、2年次には、3つの系を設定し、さらには、3年次以降では、各系をそれぞれの分野に分けて、理論的、実践的課題について発展的な学修ができるように科目を配置する。
  4. 「洞察力」「実践力」といった現場実践能力を高度に修得するよう、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の国家資格の取得や医療福祉へ対応する科目を、学生の興味関心に応じて複数資格の履修も可能となるように配置する。
  5. 自らの問題意識で物事を解明する力を身につけるために、「卒業論文」の執筆を推奨する。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

社会福祉学科は、地域共生社会実現の観点から、様々な生活問題を解決しコミュニティづくりを主導する福祉系専門職や国内外の多種多様な課題に対峙できる人材を育成するという教育目標のもとに、次の基準を満たす学生に卒業を認定し学位を授与する。

  1. 知識・理解
    相談やケアを必要とする人々の支援、コミュニティづくり、社会資源の調整・開発などの社会福祉学に関する体系的知識を修得している。
  2. 思考・判断
    様々な生活問題への鋭敏な感受性と深い洞察力を有し、課題解決に向けた支援の方策を検討することができる。
  3. 関心・意欲
    少子高齢化やグローバル化により複雑化する社会構造の中で、リーダーシップをとる自覚を持ち、課題の解決に積極的に取り組む意欲を有している。
  4. 態度
    ソーシャルワークの根源的思想に基づいて、人権と個人の尊厳を守る倫理観を有し、自らが立てた課題に向けて努力することができる。
  5. 技能・表現
    多様な社会問題の解決に資する論理的思考力と、グローバル社会で協働していくことのできるコミュニケーション能力を有している。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

以下のような点を入学者の条件として求める。

  1. 子どもの成長発達や保育・幼児教育・子ども家庭福祉の問題に深い関心を持ち、それを学ぼうとする知的好奇心と強い意志があること。
  2. 入学後の修学に必要な基礎学力としての知識や実技能力を有していること。
  3. 対人援助専門職者は援助の過程で他者との連携が求められる。よって、積極的に他者とかかわり、対話を成立させ、対話を通して相互理解に努めようとする態度を有していること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

  1. 基礎的な学力と豊かな教養を身につけるための基盤教育科目を配置する。
  2. さまざまな子どもや保護者を支援する力を備えるための専門科目を配置する。保育士・幼稚園教諭の資格取得に必要な専門科目を配置する。保育士・幼稚園教諭の資格取得に必要な専門科目を必修・選択として設定し、学びの系統性に配慮しながら順次履修できるよう配置する。
  3. 諸資格取得のための学外実習は、実習毎に事前・事後学習を徹底し、専門科目との関連に配慮して教育課程を編成する。
  4. 子ども支援学科に関連する今日的課題を主体的に見出し、問題解決能力の育成を図るために1年次から4年次のゼミナール配置を行う。
  5. 幼稚園教諭1種免許・保育士資格取得のみならず、社会福祉士受験資格取得が可能なカリキュラムを編成し、高度なソーシャルワーク技能を併せ持つ人材育成をはかる。
  6. グローバルに活躍できる人材を育成するために語学・文化教育にも力を入れ、海外研修に関する科目を設定する。
  7. 多文化共生社会を実現する力を持った人材養成を目指し、1年次から継続的なカリキュラムを編成する。
  8. 保育・幼児教育・子ども家庭福祉の分野におけるICT活用能力の習得を目指し、実践的な学びを実現する科目配置を行う。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

子ども支援学科では、子どもと保護者を支援するための専門的知識や技術の習得を基本として、グローバルな視点を持ちながら地域社会の保育・幼児教育・子ども家庭福祉をリードしていく力の習得、合わせて多文化共生保育・教育に関わる理解と実践力、保育等の質向上に向けた情報機器活用能力の習得を教育目標として、以下の要件を満たす学生に対して学位を授与する。

  1. 知識・理解
    保育学、幼児教育学、子ども家庭福祉学に関する基礎的知識を体系的に習得していること。
  2. 問題解決能力・協同性
    保育・幼児教育・子ども家庭福祉の課題に対する科学的探究心を持ち、他者と協同しながら主体的に問題を解決する能力を身につけていること。
  3. 子どもの人権、主体性
    子どもの人権や主体性を尊重し、多様な育ちや幸福を支えていくための倫理観を基盤とした保育・教育を行う姿勢と技能を身につけていること。
  4. 多文化共生理解
    多様な価値観や文化への関わりを通して、ローカル及びグローバルな視点から保育・幼児教育・子ども家庭福祉における多文化共生の意義や方法を理解していること。
  5. ICT活用能力
    保育・幼児教育・子ども家庭福祉の質の向上に向け、ICTを活用して情報を共有、管理、分析する能力を身につけていること。
  6. 幅広い教養
    多角的な視野から幅広い教養を身につけ、さまざまな知見を活用・統合する能力を身につけていること。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

人間環境デザイン学科は、人間を取り巻く環境を「デザイン」という視点から学びを深める学科である。デザインに関わる分野は幅広く多様な人材が参加している世界であり、知識と意志があれば、誰でもデザインの世界の中で活動できる可能性がある。

特に、これからの社会ではモノを生み出す行為と共に、コトを創り出す能力も求められ、モノ・コトのデザインは人の暮らしを取り巻く環境のすべてに影響を及ぼす行為だと柔軟に理解した上で、

  1. 自分の可能性を信じ、探求する意欲を持つ学生
  2. 自分のデザイン能力を磨こうとする意欲のある学生
  3. 問題の本質を探り、柔軟な解決方法を発想しようとする熱意をもった学生を受け入れる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

人間環境デザイン学科では4年間を通して以下の3点を重視したカリキュラム構成とする。

  1. デザイン演習を主軸とした基礎の徹底から専門への展開
  2. モノとコトのデザインスキルの修得
  3. 理論(講義)と実践(演習)を関連付けた学修内容の深化

各学年での学修段階については以下のように設定する。

  1. 1年次は、モノとコトのデザインをするために必要となる基礎知識・スキルを、講義・演習を通じて徹底して学ぶ。
  2. 2年次は、講義を通じてより幅広いデザイン対象(プロダクト、生活支援機器から建築・都市まで)の基礎知識を深めると共に、1年次に学んだデザインの基礎スキルをもとにしたデザイン手法を修得する。
  3. 3年次以降は、より専門的な知識と実践的な技術を学ぶ。学生の希望を尊重しつつ、設定された三つのコース、空間デザインコース(※1)、生活環境デザインコース(※2)、プロダクトデザインコース(※3)の各分野で、より高度なデザイン表現と、その背後にある理念や知識について学ぶ。
  4. 3年生秋学期からプレゼミに所属し、4年生春学期から研究室に配属することで、さらに高度なレベルの学びを深める。

(※1)空間デザインコース:建築やまちという視点で人間環境を考えるコースである。建築意匠、建築計画、建築構法など建物のデザイン、さらには都市計画、まちづくり、バリアフリーなど、人々を取り巻くすべての生活空間にまで視野を広げて、豊かな暮らしの環境を考えていく。

(※2)生活環境デザインコース:さまざまな人の暮らしという視点で人間環境を考えるコースである。住居学、福祉住環境計画、子ども環境、障害のある方のための道具のデザインなど、利用者の参加による使い手の顔が見える人間中心設計や、ユニバーサルデザインによる、生活者の視点に立ったデザインを学ぶ。

(※3)プロダクトデザインコース:製品や情報という視点で人間環境を考えるコースである。製品のデザイン、情報デザイン、メカトロニクスなど広い分野にわたって、「モノ」や「コト」のデザインから人々の暮らしを考えていく。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

人間環境デザイン学科では、身の回りの製品のデザインから、私たちの暮らしの基盤となるまちづくりまでの幅広い分野を対象に、当学科で得た知識や能力を生かして、私たちを取り巻く環境をより良いものに変えていくという意欲を持った、以下のような能力を備えた学生に対して卒業を認定し、学位を授与する。

  1. 知識の修得
    デザインや構想に関する広範かつ専門的な知識を修得した学生。
  2. デザインに関わる技術の修得
    デザインや構想を表現する具体的な技術や方法を修得した学生。
  3. 発想力の獲得
    デザインや構想に関する着想を発見し、それを形にする能力を獲得した学生。
  4. コミュニケーション能力の修得
    デザインや構想を検討する際に他者と議論を交わしたり、あるいは自分のデザイン(や構想)を伝えるためのコミュニケーション能力を修得した学生。
  5. 表現力の獲得
    デザインや構想を精度の高い作品として表現したり、プレゼンテーションする能力を獲得した学生。
  6. 哲学の確立
    社会情勢や地球環境を理解し、デザイナーとしての哲学をもって社会と関わる能力を獲得した学生。