社会福祉学科
誰もが安心して、ありのままに暮らしていける社会のために。誰もがその人らしくありながら、ともに暮らす「共生社会」の実現に向け、社会福祉の学びに基づいて、支援の現場で求められる知識と実践的技能を身につけます。また社会・経済の変化に対応する政策や制度、福祉ビジネスなどについても学びを深め、創造力とリーダーシップをもって国内外の幅広い分野に貢献する人財を目指します。
学問の魅力
社会問題の根本を捉え、その解決を目指す
「社会福祉」とは主に、なんらかの理由により生活に困難を抱えている・あるいは不利な立場に置かれている人びとに対する社会的な支援を指すものです。その課題は多様であり、またそれぞれの課題が影響し合うことで、複雑な社会問題を生み出しています。一方で、その解決に向けた取り組みもまた多様であることから、一人ひとりの関心に基づいて知識を深め、自分らしさを生かして共生社会の実現に貢献することができます。
学び方
社会福祉、介護福祉、精神保健福祉の基本と発展
さまざまな社会問題を紐解きながら、現代社会において社会福祉が必要とされる場面や背景について理解を深めます。たとえば、少子高齢化、生活困窮、格差拡大、大規模自然災害、孤独死、ひきこもり、自殺、不登校、児童虐待といった既知の社会的な課題について、その原因や背景を多角的に捉え、解決策を考えていきます。
また行政をはじめ、企業やNPO、市民団体や自治会などによる活動を体験的に学ぶフィールドワークやインターンシップを通して、自らの知識と経験を結びつけ、具体的な施策と活動について考察を深めます。
さらに、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の国家試験受験資格の取得に向け、各分野に関する知識と技能を学び、関連施設や機関などにおいて現場実習を行います。
グローバル化への対応
複数言語の修得と文化理解
グローバル社会の実際についての理解を深めるため、英語のほか中国語、フランス語、ドイツ語、韓国語の学習を行うことができます。また各言語が形成する文化圏について、社会、文化、歴史、風土、生活習慣などについて学び、自らのルーツとの比較を通して異文化への理解を深め、グローバルな視点の獲得を目指します。こうした学びは、異文化圏における社会課題の理解、あるいは在日外国人の社会福祉について理解を深める基礎となるものです。
国際社会における社会福祉
社会福祉に関する国際的な取り組みへの理解を深めるため、それぞれの国における社会の抱える固有の課題、あるいは共通の課題とその解決策について学びます。また、在日外国人にまつわる諸問題についても目を向け、生活困窮や差別などをはじめとした「生活のしづらさ」について知り、その縮減に向けた実際的な支援の方法を学びます。
4年間の学び
誰もが安心して暮らせる社会をつくる知識と技能の習得
社会福祉・介護福祉・精神保健福祉、医療福祉や地域福祉などの領域を4年間で複合的に学びます。各領域における知識や技能を習得するとともに、実践的学習と地域社会貢献の融合を図る取り組みとして、フィールドワークやインターンシップを行います。
社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の国家試験の受験資格が取得可能です。
学びの取り組み
社会福祉の広がりを学ぶ
社会福祉が必要とされる場は、社会の多様化や複雑化に応じて広がっています。しかし、そうした状況に対する社会福祉の充実は、誰一人として切り捨てることのない、共生社会の実現に向けた取り組みでもあります。高齢者福祉、児童・家庭福祉、障がい者福祉をはじめ、精神保健福祉、刑事司法と福祉、地域における福祉、ジェンダーと福祉、あるいは学校における福祉など、多種多様なテーマから福祉のあり方について学び、それぞれの課題と取り組み、そして可能性について学びます。
各資格取得に向けた演習と実習
社会福祉に関する各専門領域(職種)について、支援の現場において求められる知識および技能を習得するため、関連する施設・機関などでの現場実習を行います。
また、そうした実習における学びを最大限にするために、事前学習や事後学習についての演習を行います。
記載の内容は予定であり、変更になる可能性があります。