総合情報学科 システム情報専攻
安らぎあふれる社会を、デジタルでつくる。企業と情報ゼミ(中野雅史 教授)
企業と情報
我が国の企業経営を取り巻く環境の変化はこれまでにないほどに加速化し、歴史的な転換点に直面しつつあります。特に、世界的なCOVID-19の感染拡大は、在宅勤務など社会全体で急速なデジタル化の進展を促し、多くの企業ではデジタル・トランスフォーメーション(DX)による変革が喫緊の課題となっています。
本ゼミにおいては、SDGsやSociety5.0など社会全体の変化の動向を俯瞰しつつ、企業と情報をテーマに会計学、監査論、企業経営、ITマネジメントとITガバナンスなど多面的・多角的な視座からの研究を行っていきます。
例えば、企業における情報を財務情報と非財務情報に分類した上でESG(環境、社会、ガバナンス)の観点からの投資家の判断と意思決定に関する実験的研究を行うことなどがあげられます。
本ゼミにおいては、まずは基本的な研究の進め方を学びます。その後、文献を中心とした先行研究の調査を行い、各人のリサーチ・クエスチョンと仮説を設定します。この仮説に対して適切な研究アプローチで研究を実施し、最終的に卒業論文としてまとめていきます。その過程において、先入観や偏見にとらわれず物事の本質に迫る仕方で論理的・体系的に深く考える力と実践力を養っていければと思います。
本ゼミでは、指導教員の米国駐在も含めた約30年にわたる企業経験を活かし、現実の企業での実務や多様な業界の実務家の講義などにより、生きた教育・研究を展開していきたいと思います。加えて、最終的な仕上げとして、学会での学生セッションにおける発表や企業の実務家を招いた発表会を実施し、外部の方の前で自身の研究を発表する力を養っていければと思います。これらの経験は、就職活動に役立つだけでなく、卒業後においても職業人生の原点となると思います。
この研究室を希望する方へ
東洋大学の建学の精神と東洋大学の心をふまえ、次の3つをゼミ活動における心構えとしたいと思います。
- 「諸学の基礎は哲学にあり」(常識や流行、先入観や偏見にとらわれず、物事を掘り下げて深く考え、正解がないところにも一つのあるべき解を見出していく)
- 「他者のために自己を磨く」(自分を磨くのは人々のためにはたらくことができるようになるためであり、そのことを自覚して学業に励む)
- 「活動の中で奮闘する」(現実社会における活動の中にどこまでも前進してやまない)
この心構えをもとに、次の3つをゼミ活動における行動原則とします。
- ゼミの課題に自主的・主体的に取組む
- リーダーシップとコミュニケーション力を向上させる
- よき人間関係・コミュニティとしてのゼミの成長と発展に尽くす(One for All, All for One)
ゼミ活動を通じて上記の心構えと行動原則を実践することにより成長したいと思う方に、ぜひ入室していただければと思います。