総合情報学科 心理・スポーツ情報専攻

AIとデータサイエンスで拓く、心理学×スポーツ科学。

数値流体力学研究室(田村善昭 教授)

シミュレーション,CG,画像処理による運動解析

当ゼミのテーマは「シミュレーション,CG,画像処理による運動解析」です。心理・スポーツ情報専攻でスポーツに関連するヒトやモノの運動に関する講義を受け持っている関係で,研究テーマもこれに関連してヒトやモノの運動を調べることを中心としています。
その手法として,コンピューターシミュレーションやCG,VR,高速度カメラやモーションキャプチャーなどの画像処理技術を利用した実験などを行います。

シミュレーションとCGの例として,ここでは野球場に吹く風の可視化を示します。左は神宮球場,右はZOZOマリンスタジアムを解析して風の流れを可視化したものです。球場の形によって風の流れが全く異なる様子がわかります。

次の例はモーションキャプチャーでサッカーのフリーキックを計測したものです。蹴る方向によって,微妙に重心位置や膝の角度などが異なることが分かります。

最後の例は,犬の視覚をVRによって再現するものです。上がヒト,下が犬の視覚を模したものです。スポーツではありませんが,このようなテーマも扱っています。

これらの研究を行う機材は研究室にもありますが,より大掛かりなVR装置や計算機は本学の計算力学研究センターのものを利用しています。これにより,本格的なシミュレーションやVRが可能となっています。

この研究室を希望する方へ

シミュレーションやCG,VR,またそれらのソフトウェアはすべて物理や数学が元になっています。研究に当たって,それらの知識が必ずしも前提となるわけではありませんので,文系・理系,あるいは1・2年生で何を学んだかだけでゼミに入れるかどうかが決まることはありませんが,単にCGの見た目の派手さや綺麗さ,シミュレーションの格好良さだけでなく,その元になっている学問的な基盤にも目を向けてもらえるとよいと思っています。一方で,テーマはスポーツに限定していないので,これをやりたい,という希望があればできるだけ沿えるようにしたいと考えています。
ゼミでは,週に1回,全員が研究の進捗を発表しますので,毎週少しずつでも研究を進める必要があります。研究は,指導教員あるいは先輩,同級生と相談しながら進めます。人の意見を取り入れながら,自分としての方向性を定めて研究をすることが求められるので,そのような柔軟な考えをできることが望ましいです。