総合情報学科 心理・スポーツ情報専攻

AIとデータサイエンスで拓く、心理学×スポーツ科学。

都市社会環境システム研究室(大塚佳臣 教授)

社会・環境の問題解決にむけた戦略の分析・立案

社会問題や環境問題は、多様な要素が複雑に絡み合っており、その解決策を考える上では、多様な側面から検討すると同時に、それらの要素の因果関係を明らかにしていくことが求められます。本ゼミにおいては、都市環境を中心とした社会環境全般について、社会調査データ、統計データをもとに、工学、社会学、心理学、経済学など複数の学術分野の手法を駆使して、対象とするテーマの問題点、多様な要素の因果関係を明らかにした上でその対応策を考える、ソリューション型の研究・教育活動を行っています。
本ゼミでは、3年次には、ロジカルシンキングの手法を学び、グループディスカッション・グループワークを通じて因果関係を徹底的に追及するセンスを育てます。次に、Microsoft ExcelおよびIBM Statisticsを使ったデータ分析手法を学び、定量的に対象を評価できるスキルを身につけます。4年次には、任意の社会的・環境的問題のテーマを設定し、自らが(1)その背景を整理し、(2)課題を抽出した上で、(3)ロジカルシンキング・データ分析手法を駆使して課題の分析を行い、(4)最終的に解決策を提案する研究を行います。
また、問題解決の手段として、メディアコンテンツやIoT(Internet of Things)を活用した取り組みについても歓迎しています。

<これまでに取り組んできたテーマの概要>

  • 環境側面を考慮した都市インフラ(河川、エネルギー、交通システム、排水・廃棄物処理等)整備施策の提案
  • 商品やサービスに関する消費者・住民の選好解析、開発戦略立案
  • 企業・自治体における環境マネジメント
  • 都市における水環境デザイン
  • 生活習慣に係る問題(酒・タバコ・ギャンブル等)の解決に向けた提案
  • Web上のテキストデータ解析による社会的・文化的課題のトレンド分析
  • IT(インターネット、スマートフォン、SNS、ソーシャルゲーム等)の利用がライフスタイル・コミュニケーションにもたらした影響の評価

この研究室を希望する方へ

社会に出てから求められる能力は様々ですが、これからの世の中を作っている皆さんに一番必要なのは、自らの手で問題の背景を整理し、課題を抽出し、その解決策を提案する、いわゆるソリューション能力であると私は考えています。誰しも、社会あるいは製品・サービスについて、「ああだったいいな、こうだったらいいな」と思うことがあると思います。それらをそう思うだけにせず、どうやったら実現できるか、社会人として、あるいは個人として、それらを追求していきたいと考えている人は是非、当ゼミの門をくぐってほしいと思います。私は、それらに取り組んでいけるための武器を、ゼミにいる間に手にしてもらえるように努力したいと思います。
また、大学時代の友達は、社会に出てから、精神的にも実務的にもお互いに大きな支援者になります。ゼミでの生活の中で、仲間とそういった関係を築いていきたいという気持ちを大事にしている学生を歓迎します。