本研究室では、心理、スポーツ、ITに関わるさまざまなテーマを研究しています。その中でも、ここではスポーツ心理学の研究について紹介します。
「スポーツ心理学」という言葉を聞くと、「緊張しない方法」や「モチベーションの保ち方」を思い浮かべる方が多いかもしれません。たしかにそれらはスポーツ心理学の中心的なテーマですが、実際にはそれだけでなく、運動スキルを効率よく身につける練習方法、イメージトレーニング、集中力や自信の高め方など、スポーツに関わる幅広いテーマを扱っています。
本研究室では、こうしたテーマを実験によって検証していきます。例えば、グラウンドに出てラグビー選手のルーティン動作がキックの正確さに与える効果を調べたり、質問紙を用いて、その時の不安や自信などの心理状態を測定したり、さらに、そうした知見を実験室に持ち帰り、心拍数、筋肉の活動、脳のはたらきといった生体信号を測定することで、「ルーティンをして集中しているとき、脳や身体はどのような状態にあるのか」といったメカニズムについても明らかにしていきます。心と身体の両面からアプローチすることで、目に見えない「心のプロセス」をより深く捉えることができます。
スポーツ心理学の面白さは、自分自身の経験と研究がつながるところにあります。例えば、部活動の試合で「練習ではできるのに、本番になるとうまくいかない」「大事な場面ほど力んでしまう」といった経験がある人は多いのではないでしょうか。スポーツ心理学では、そうした身近な疑問を出発点として、その理由を科学的に検証し、考察していきます。自身の経験がそのまま研究のテーマになることは、大きな魅力の一つです。
人の心や身体に興味がある方、実験をしてみたい方、自身のスポーツ経験から生まれた疑問を解決したい方にとって、本研究室は多くの学びが得られる場になると思います。また、本研究室ではスポーツだけでなく、臨床心理や福祉に関わるテーマも幅広く扱っており、それぞれの分野を専門とする教員がそろっていることも強みです。一人一人の関心に応じて、学びを深められる環境が整っています。