総合情報学科 心理・スポーツ情報専攻

AIとデータサイエンスで拓く、心理学×スポーツ科学。

心理とスポーツとIT研究室(小林海 助教)

各競技種目に共通する走動作と特異的な走動作に関する研究/ウエイトトレーニングにおけるトレーニング速度に関する研究

「走る」という動作は、陸上競技のみならず様々なスポーツにおいて重要な役割を果たしています。例えば、野球では走塁や盗塁、サッカーではボールに追いつくためのスプリントなど、フィールド競技における走運動の役割は非常に大きいと考えられます。一方、野球やサッカーなどの球技種目では、ボールの位置に応じて選手が横方向や後方への方向転換も行わなくてはならないため、その競技に応じた走動作が求められると推測されます。そこで、大学でクラブ活動に従事している大学生を対象に、全力疾走中のキネマティクスデータについて、ハイスピードカメラを用いて測定します。これらの測定結果をもとに、各競技種目で共通する速く走るための走動作とは何か、また、その競技に求められる走動作について検討します。得られたデータから、球技選手と短距離選手との比較や、異なる球技選手間の走動作を比較することで、各球技種目における走動作の重要性を明らかにすることが可能になるだけでなく、球技選手に必要な走トレーニングについて示唆を与える契機を得られると考えています。

ウエイトトレーニングにおいて、これまでにどの程度の負荷でトレーニングすることが筋の力発揮能力に影響を及ぼすかについて検討がなされてきました。一方、スポーツ選手にとって、その動作の多くは「素早い」動きが求められるため、単に重たい重りでのトレーニングを行うだけでなく、ウエイトトレーニングにおいても挙上速度を意識したトレーニングが求められるといえます。近年、Velocity Based Training (VBT)という考え方をもとに、トレーニング速度を意識したウエイトトレーニングが行われるようになっています。しかしながら、どの程度の速度でトレーニングを行うことが望ましいのか、また、どのような注意点をもってトレーニングを行うかについては不明な点が多く残っています。そこで、VBTにおいて重視すべきポイントは何か、またそのトレーニング効果について検討する研究を行っていく予定です。

この研究室を希望する方へ

スポーツパフォーマンス向上を目指す学生、および運動による生体の変化に関する研究に興味のある学生が主な対象です。ヒトの身体はその習慣に比例して変化します。普段運動をしていないヒトは動かない身体に、運動を継続的に実施しているヒトは動ける身体になります。自分の身体を実験台にしてその変化を数値化してみたいなと思う学生がいれば、ぜひ一緒に研究をしてみましょう。