長寿学研究室(伊藤孝 助教)

エネルギー代謝と長寿の研究

私たち生き物は、食べ物から栄養を取り込み、それをエネルギーに変えて生きています。しかし、どんなに健康に気をつけても、やがて年を取り、体の機能は少しずつ衰えていきます。なぜ生き物は老いるのでしょうか?どうして生き物ごとに「寿命」が決まっているのでしょうか? 私たちの研究室では、こうした「老化」や「寿命」の謎を、食べ物や栄養が体の中でどうエネルギーに変わるか(エネルギー代謝)に注目して研究しています。たとえば、ある食べ物を摂取すると、酵母やミミズ、マウスなどいろいろな生き物の寿命がのびることがわかってきました。こうした不思議な現象の仕組みを、細胞の中の物質の働きや遺伝子の動きから解き明かそうとしています。 また、特定の栄養素が体の老化にどう影響するか、病気とどう関係するかなどを、動物実験や細胞実験を通じて調べています。研究の究極の目的は、食事や栄養の力で、人間やペットの健康寿命(元気に生きられる期間)をのばす新しいイノベーションを社会にもたらすことです。

この研究室を希望する方へ

「長生き」や「老化」に少しでも興味がある方ならどなたでも歓迎です。人間はなぜ年を取り、やがて死んでいくのか。そんな当たり前だけど不思議なテーマに、正面から向き合ってみませんか? もし自分の家族や大切な人に、いつまでも元気でいてほしいと思う気持ちがあるなら、それは立派な研究の動機になります。「科学で長生きを解き明かしたい」という気持ちがあれば、特別な経験は必要ありません。研究に人生をかけたい人も、まずは興味を持って話を聞きにきてください。気軽な相談、お待ちしています。

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