健康栄養学科

人と社会の健康を担う、管理栄養士のちから。

イギリス・ルネッサンス文化研究室(五十嵐博久 教授)

イギリス・ルネサンス期の演劇と料理文化

文学や芸術文化と同じく、料理文化もまた一つの言語文化圏における社会・経済活動の縮図であるといえます。パフォーマンスの視点からみれば、演劇と料理は、決して似て非なるものではなく、むしろ見かけは異なれども、一言語文化圏における思考の結晶であるという意味では、同種または同一のものとして括ることができます。この考え方に基づき、五十嵐ゼミでは、シェイクスピア演劇とルネサンス時代の料理文化を比較して考察することで、パフォーマンスとしての料理と思考や哲学の糧としての食文化について知見を深めています。

担当教員は英文学研究者(研究者情報データベースをご参照ください)ですので、ゼミでは、過去に映画や舞台となったシェイクスピアの芝居をいくつか取り上げて鑑賞し、文学批評や演劇学、文化人類学やカルチュラル・スタディーズの視点から多角的に考察しています。また、その活動と同時に、ルネサンス期のイギリス料理や食文化に関する英文文献を輪読しています。学生からは、演劇やイギリスの伝統料理について食品化学、調理科学、公衆衛生学等の見地に立った見解が多く示され、ミーティングはいつも刺激に満ちています。
(*このゼミでは卒業論文作成は行いません。)

この研究室を希望する方へ

「文系」や「理系」といったいわれのない領域区分や蛸壺のような専門領域意識に囚われず、リベラルアーツ精神をベースに広く学問を愛し、自由に思考できる(または自由に哲学する術を身につけたい)学生を歓迎します。超領域的研究には、開拓精神と協働力が求められます。

Enough of Science and of Art;
Close up those barren leaves;
Come forth, and bring with you a heart
That watches and receives. - William Wordsworth