2018年8月1日

私たちの身の回りには、砂や石、宝石など、さまざまな結晶が存在しています。実際に目にすることは難しいですが、実はスマートフォンや家電製品の多くにも結晶は含まれています。そもそも結晶とは、原子、イオン、または分子が3次元的に規則正しく並んだ個体のことを指します。たとえば、ダイヤモンドの規則性のもとになっている最小の単位(単位格子)を見てみると、8つの炭素原子が規則正しく並んでいます。この単位格子をたくさん積み重なったものが、ダイヤモンドの原石です。そして、結晶には天然結晶と人工結晶があります。天然結晶は私たちの身の回りに多く存在しますが、高品質のものは非常に少なく、不純物を多く含んでいたり、高額であったりと工業用に応用できない、という欠点があります。そこで、人工的に、高品質に育成した人工結晶をさまざまな分野に応用するようになりました。例えば、結晶の光の変化との相互作用を生かして照明や医療分野に応用する、同じ結晶でも不純物を入れるだけで色や発光を変えられることを利用し、用途に合った結晶を開発するなど、多くの人工結晶が現代社会を支えています。みなさんもぜひ、結晶化学に興味を持ち、身の回りの結晶について調べてみましょう。

cf-staff-勝亦_徹

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
勝亦 徹
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

結晶工学研究室
専門:結晶化学・結晶成長、オプトエレクトロニクス材料の単結晶成長、結晶の物性評価

※掲載内容は、取材当時のものです

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