ものごとの本質を探求し、深く考える力を養う。創立者・井上円了が「すべての学びの基礎」とした哲学のいとなみは、時代を超え、場所を越えて人々を導き、支えています。
哲学が人を育て、
社会をより豊かにする。
東洋大学のルーツ
東洋大学は、1887(明治20)年に哲学者・井上円了が創立した「哲学館」を起源としています。
明治維新の後、急速に近代化・西洋化が進められた大転換期にあって、円了は「日本をより豊かにするためには、民衆一人ひとりの知性を向上させることがもっとも重要である」と考えました。その実現に向けた一歩として、哲学を学ぶための学校を開いたのです。
哲学館が目指したのは、人々が常に疑問と好奇心を持ち、一人ひとりが自ら判断できる力を養うことでした。
創立者・井上円了が目指した学びとは
諸学の基礎は哲学にあり
各分野の学問それぞれが人間にとって、社会にとってどのような意味を持つのか。なぜ学ぶのか。そうした学問の本質、原理原則を探求する哲学こそ、学問の基礎を成すものだと円了は考えていました。
ものごとの本質に迫るべく思索する、いわば「哲学する力」は、価値観が多様化し、急速に状況が変化する現代において、さらに重要性を増しています。東洋大学では、この「諸学の基礎は哲学にあり」という言葉を建学の精神のひとつとして大切にしています。
余資なく、優暇なき者に教育を開放する
哲学館の創立趣意書には「余資なく、優暇なき者に教育を開放する」とありました。学びを求めるすべての人々にその機会をもたらすべく、円了はいまの通信教育につながる講義録の発行をはじめ、多くの著作をもって各分野の学びを広めました。さらに日本全国を回る壮大な講演旅行を行って、各地で学びの機会を提供しました。
世界に学び、自らを知る
海を渡ることが簡単ではなかった明治の時代にあって、円了は3度にわたる世界旅行を行い、西欧をはじめ各国の教育事情を視察しました。見聞を広め世界に学ぶ大切さを実感しながら、同時に自国の学問を重んじ文化を理解することの必要性を知る、グローバルな視点を持った国際人でもありました。円了のこうした姿勢が、今日の東洋大学が取り組むグローバル教育の充実へとつながっています。
受け継がれていく建学の理念
「哲学する力」を発揮し、主体的に行動することの重要性は、円了が生きた明治の時代においても、目まぐるしく変化する現代においても、そして未来においても変わることはありません。
東洋大学は円了の意志を受け継ぎ、また「哲学する心」をもって、社会が直面する多様な問題に向き合いながら、新たな知を生み出し、よりよい未来を創造する学びの場をこれからも広げていきます。
東洋大学の歴史・略年表
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