環境中には、生態系からもたらされる様々な恩恵を損なわせるリスク要因が多数存在しています。例えば、化学物質の中には生物の個体数や種数の減少を招いてしまうものが存在しており、また、在来種か外来種かを問わず、生態系のバランスを乱してしまうような動植物種も多数報告されています。そして、このような生態系の危機には、私たち人間の社会経済活動がそもそもの原因であるケースが少なくありません。そのため私たちは、それら生態系かく乱要因のリスク(生態リスク)を、責任もって管理(マネジメント)していく必要があります。
私たちの研究室では、河川、森林、都市といった様々な種類の生態系に潜むかく乱要因を対象に、そのリスクの大きさの評価と適切な管理施策の提案を目指して、野外調査を通じて得られたサンプルの分析やデータの解析などに取り組んでいます。当研究室で現在取り組んでいる研究テーマの大枠は下記の通りです。