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生物多様性研究室(池田悠吾 助教)

新しい生物多様性が生まれる地理的要因とメカニズムの究明

地球上には多種多様な生物が存在します。しかし、私たちは生物多様性の実態をまだまだ把握できておらず、たくさんのなぞが残されています。その証拠として、「地球上に生物は何種いるのか?」という生物多様性に関する根源的な問いにさえ、明確な答えは得られていません。生物多様性がどのように生まれ、維持されるのかという実態を総合的に理解することで、生物多様性の適切な保全や持続可能な利用に役立てていくことができます。

生物多様性研究室では、「生物の多様性がどのように生まれるのか」という問いを共通命題として、新規多様性創出プロセスの解明を目指しています。わたしの専門はコウモリをはじめとした小型哺乳類ですが、研究対象とする生物の制限はありません。当研究室では、便宜的に3つの研究スタイルを設けています。

  1. フィールド調査に基づいた多様性研究:フィールド調査で実際に生物と向き合う経験は、現象の本質に迫り、自らの問いを深化させる原動力となります。当研究室では、島嶼や山岳域を主な調査地として、フィールドの「生きた材料」から得られる情報を活用した多様性研究を展開しています。
  2. 情報アーカイブに基づいた多様性研究:研究の厳密性や再現性が謳われる現代では、研究で用いられる情報の多くはオンラインアーカイブとしてインターネット上に公開されています。当研究室では、得られたデータをアーカイブとして積極的に公開するとともに、世界中のあらゆる研究者が参画する情報アーカイブを活用した多様性研究を展開しています。
  3. モニタリング調査を通した多様性研究:ロガーやカメラトラップ、GPSトラッカーなどの機材は、生物の生活を切り取ることができます。こうして得られたデータは、生物の好む生息地や季節移動などを知る手がかりとなり、多様性の適切な保全につながります。当研究室では、これらの機材を活用した継続的な生物モニタリングを通した多様性研究を展開しています。

この研究室を希望する方へ

研究生活でわたしが一番大切にしていることは、「自分自身が楽しむこと」です。興味のない研究をすることほどつまらないことはありません。逆に、自分の好きな生き物や、興味・関心のある現象に関する研究は、自然と打ち込んでしまうものです。研究の発表をするにしても、研究を楽しんでいる人のプレゼンを聴くと不思議とワクワクします。当研究室への所属を希望するみなさんには、自分が好きになれる研究テーマをぜひ見つけてほしいです。すでに好きな生き物や気になる現象がある方はもちろん、まだ見つかってない方も、自分が楽しく打ち込める研究を一緒に模索しましょう。

また、当研究室は国際的な交流を重視しています。わたしはこれまで研究を通して国際的な場で貴重な経験をたくさんしてきました。当研究室に所属する皆さんには、東南アジアを中心とした海外でのフィールド調査への参加や、海外博物館での標本調査、共同研究者との合同セミナーや国際学会参加など、国際的な経験を積む機会を設けていけたらいいなと考えています。

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