生体医工学科

人々の「生きる」を支える、科学と工学。

医療福祉支援工学研究室(山内康司 教授)

命を支える工学技術

本研究室のテーマは「命を支える工学技術」です。IoTやAIなど最先端技術や人間工学の観点から、診断・治療・予防・健康増進につながる機器やアプリを開発・評価します。ヘルスケアに携わる医療従事者などを工学技術で支え、健常者・患者・高齢者・障害者が共生できる社会を目指します。

医療機器の「使いやすさ」の研究では、同じ医療機器でも形状やサイズの僅かな違いが「使いやすさ」に大きく影響することから、操作力計測(図)や人間工学実験で「使いやすさ」を測ることにより、より高品質な製品の選択や、多様な医療従事者にも受け容れられる製品の開発に繋げます。

またIoTを活用した薬の飲み忘れを防止するシステムや、バーチャルリアリティを用いた一次救命処置(人工呼吸やAEDなど)(図)のトレーニングシステムの開発を進めています。

手術機器の操作力の計測
VRによるAED設置場所学習システム

この研究室を希望する方へ

「親戚が重い病気にかかった。病気がもっと早く発見できる機械があれば…」「自分がかかった病気や怪我が、新しい治療法で治った」「介護体験を通じて、介護する人・される人の苦労を知った」生体医工学科を、そして私の研究室を志望してくる人には、こんな人たちがたくさんいます。

人間には得意不得意があります。IT、数学、生物、スポーツ、デザイン…けれども医療機器の研究開発は、そのどの才能も活かすことができます。医療機器を通じて社会の役に立ちたい、そのような志を持つ若者を待っています。