生体医工学科

人々の「生きる」を支える、科学と工学。

運動生理学研究室(小河繁彦 教授)

運動などの生理的ストレスが体循環調節機能(圧受容器反射や交感神経活動など)や脳循環調節機能に及ぼす影響について

研究室では、上述の研究テーマに取り組んでいますが、卒業研究では学生の発想による研究テーマを実践することを目標としており、基本的には既存の研究テーマを与えるということはしません。興味ある研究内容を見つけることも卒業研究の一部と考えています。参考までに昨年度卒業生の研究テーマを以下に示します。

  • 認知機能は脳血流依存?:認知機能と脳循環調節機能との関連性について調査した。
  • プロ野球投手の動作解析~ピッチングフォームと疲労について~:プロ選手による投球の動作解析からその疲労度を数量化した。
  • 歩行動作からみる下肢への影響:下肢の怪我が歩行動作に及ぼす影響を動作解析により明らかにした。
  • 近赤外線分光法(NIRS)は正確な脳の酸素化動態を反映させているのか?:皮膚血流量の変化とNIRSにより同定した酸素化動態との関連性を明らかにした。
  • コンディショニングが運動動作に与える影響~東洋大学駅伝部選手サポートから~:駅伝部員による走行の動作解析から日々のコンディショニングの変化を同定する方法を構築した。
  • 若年者の喫煙が圧受容器反射及び末梢血管に及ぼす影響について:急性の喫煙習慣が心臓循環系システムに及ぼす影響を検討した。
  • 喫煙が呼吸機能へ及ぼす影響:急性の喫煙が呼吸機能に及ぼす影響について検討した。
  • 加圧トレーニングのデメリット:加圧トレーニングのデメリットを循環応答から解析した。
  • 寒冷環境下におけるウォーミングアップの運動強度の違いによる体温の変化:ウォーミングアップの運動様式と体温維持について調査した。

この研究室を希望する方へ

研究を通して、論理の組み立て方や思考法、さらにプレゼンテーションなどによる人に伝えるというスキルを磨いて下さい。また現在、研究室では海外グラントを含め他機関の研究者と連携して多くの研究プロジェクトを行っています。希望すれば本研究室において、日常的に様々な研究者と交流する機会を持つことが可能です。積極的に様々な考えの人たちと交流し、社会へ出るためのスキルを磨いて下さい。