2018年2月14日

スポーツに伴う危険に対する安全管理の考え方として、どのような危険が想定され、どのような事故に発展し、どれくらいの被害の拡大があるのかといった、リスクの特定・分析・評価をするプロセス全体のことを「リスクアセスメント」と言います。想定される危険に対して事故を防ぐために行う対処を「リスクマネジメント」、事故が起こった後に被害が拡大しないよう対策を講じることを「クライシスマネジメント」と言います。では、身近な生活環境における危険箇所を探してリストアップし、被害の対象者や被害内容を予測し、対策を立てて改善してみましょう。キャンパス内を探してみると、放置されている壊れたベンチは撤去する必要があり、多目的グラウンドの、ロープの切れかけた野球用のネットは修理の必要がありました。ほかにも、日陰のない陸上のグラウンド、テニスコート脇やサッカー場のスズメバチの巣など、対策が必要な危険箇所が見つかりました。さらに、想定外を想定した対策を立てることも大切です。医務室の場所と連絡先の把握や、AEDの設置箇所の確認なども安全対策の1つです。例えば心停止が起きたとき、現場に居合わせたバイスタンダー(発見者・同伴者など)の、AEDや心臓マッサージといった行動が命を救う鍵になるのです。これからスポーツ指導に携わるみなさんには、安全管理の考え方について学び、スポーツを楽しめる環境を整えてもらいたいものです。

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氏名 (姓名は半角スペース区切り)
高橋 珠実
職名
准教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

高橋研究室
専門:健康・スポーツ科学、保健学

※掲載内容は、取材当時のものです

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