この授業では、養護教諭(保健室の先生)を目指す学生のために、学校で行われる「健康診断」の測定方法について学びます。
健康診断は学校保健安全法によって、年に一度必ず児童生徒に行うことと定められているのですが、なぜ学校で健康診断をするのでしょうか?それは、診断によって病気が見つかったり、視力が良くなかった生徒に眼科の受診を勧めたりと、学校での健康管理という意味でとても大切な健康安全・体育的行事と位置付けられているからなのです。この教育的側面をより有効に機能させるためにも、養護教諭にはその意義や目的、各検診や検査項目についてしっかりと理解し、事前の指導を行うことが望まれます。
授業では定期健康診断の検査項目のうち、身長、体重、座高、視力、聴力を実際に測定しました。子どもたちの発育、発達を毎年確実に記録していくことに意義があるので、同じ手順で正確に測ることが重要です。身長測定では1人につき3回、違う人に測定してもらい、3回とも同じ数字になるのかを実際に経験することで、正確に測ることの難しさを学生たちに学んでもらいました。
養護教諭の資格は福祉系などの大学でも取得することができますが、ライフデザイン学部では、「健康」と「スポーツ」の両面から、子どもたちの健康を見ることができる養護教諭を育成しています。

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内山 有子教授健康スポーツ科学部 健康スポーツ科学科

  • 専門:養護教育、学校保健、小児保健
  • 掲載内容は、取材当時のものです