辞書のお話 ―英語ができる人は辞書を早く引ける―

2016年12月13日

英語ができる人は辞書を早く引ける、という私の考えをお話します。英語がわかる人は、文法がよくわかっている人だと思います。辞書は文法をベースに書かれているので、文法を知っていると辞書を早く引けるのです。ですから、英語ができる人は辞書を早く引ける、と考えるのです。例えば「room」という名詞が文章中に出てきたとき、英語ができる人は、文中の用法を見てこれが可算名詞か不可算名詞かすぐにわかります。そのため、辞書を引く際、「room」全体を見なくても、不加算名詞の部分だけを探すので無駄がありません。また、形容詞の「certain」は、辞書に先に出てくる叙述用法の「確かな」を覚えがちですが、実はさらに読み進めると、限定用法の「ある一定の」という意味があります。文法がわかっていればすぐにそこにたどり着けるのです。そして、英語の動詞は日本語と違って、自動詞と他動詞の形がほとんど変わらないため、一見区別が困難です。しかし英語がわかる人は、どちらかを判断できるので、自動詞か他動詞かを目印に、辞書の正しい場所に調べにいくことができます。
辞書は文法的な特徴に基づいて、用法や意味などが分類され記述されていますから、早く、うまく、正しく引くには、文法をよく知っていることが大事なのです。

cf-staff-赤須_薫

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
赤須 薫
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

専門:英語学(日英対照・社会言語学・辞書学)

※掲載内容は、取材当時のものです

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