マルチエージェント・シミュレーションを用いた社会のモデル化と活用について

2016年7月5日

シミュレーションとは、仮想現実での実験により、現実世界での意思決定の判断材料となる実験手法です。中でもマルチエージェント・シミュレーションとは行動主体(エージェント)をたくさん(マルチ)設定することで、その相互関係を見る手法です。
たとえば人と犬の動きをマルチエージェント・シミュレーションで見ると、パラメータ(自由に値を設定できる変数)を変えると人の動きが変わります。マルチエージェント・シミュレーションの一番の利点は、このように何が起きているかを視覚的に理解できることです。しかも天災や人災など、実際には実験できないことも、シミュレーションならば実験できます。
さらに行動履歴データを用いれば、根拠のあるシミュレーションを行うことも可能です。これまでマルチエージェント・シミュレーションには、モデルとパラメータの根拠をどのようにして与えるかという課題がありました。しかし、個々の行動履歴データはミクロなデータであっても、集まれば全体をとらえていると考えれば、この課題もクリアできることでしょう。

cf-staff-石田_実

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
石田 実
職名
准教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

専門:マーケティング・サイエンス、メディア論

※掲載内容は、取材当時のものです

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