2016年1月12日

音楽ソフト生産金額は年々減少しています。一方、作詞者、作曲者から著作権を預かって管理し、音楽の利用者に使用許諾を与えるJASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が徴収している著作権使用料は安定しています。それはなぜでしょうか。
原盤ビジネスは音源ビジネスともいい、レコード製作者にはレコードに対して独占的排他権(著作隣接権)が与えられています。しかし、レコード製作者は音に対する権利しか持っていないので、CDを売る、音楽を有料配信するなどのビジネスに限定されます。一方、JASRACの行っている出版ビジネスはライセンス・ビジネスといい、音楽が使われさえすれば著作権使用料を徴収することができます。そのため、放送・カラオケ・楽譜など取引先は幅広く、安定したビジネスを行うことができるのです。レコード会社とJASRACは、異なる権利に基づいて、異なるビジネスを行っているのです。
このように、音楽ビジネスは「音楽著作権」という権利に基づくビジネスとなります。これは、音楽業界に限ったことではありません。法学部では、こうした法律とビジネスとの密接な結びつきについて学んでほしいと思います。

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氏名 (姓名は半角スペース区切り)
安藤 和宏
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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専門:知的財産法

※掲載内容は、取材当時のものです

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