アメリカ国立がん研究所は、がん予防効果が期待できる40種類の食品をリストアップしました。その中には日本古来の食品で、健康志向に有効である大豆が含まれています。しかも「最もがん予防効果が期待できる」カテゴリーに分類されています。
大豆に多く含まれ、がん予防効果を持つ大豆由来機能性成分に、BBIがあります。BBIは構造的に安定しており、経口摂取した場合でも生体内に安定して吸収されます。このBBIのがん予防作用メカニズムの1つに、がん抑制遺伝子であるコネキシン43の機能回復が関与しています。BBIによってコネキシン43が安定化し、がん抑制機能が十分に発揮されるのです。
臨床応用するためには、血液中のBBIを正確に測ることが重要なため、血液中のBBIの高感度定量法が確立されました。この測定法を用いて1日の適切な摂取量を証明できれば、今後のBBIによるがんの予防や治療に役立てることができます。しかもBBIは高濃度投与しても副作用が少ないという利点があるので、がん患者の生活の質を落とさずに済みます。今後の研究がますます期待されます。
cf-staff-矢野_友啓
- 氏名 (姓名は半角スペース区切り)
- 矢野 友啓
- 職名
- 教授
- 学部
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- 学科・専攻
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- サムネイル写真
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- フリーテキスト (専門、等)
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専門:食理学、生活習慣病予防学、分子病態制御学