大豆由来の機能性成分の秘めたる力-その強力な抗がん作用について-

2015年9月29日

アメリカ国立がん研究所は、がん予防効果が期待できる40種類の食品をリストアップしました。その中には日本古来の食品で、健康志向に有効である大豆が含まれています。しかも「最もがん予防効果が期待できる」カテゴリーに分類されています。
大豆に多く含まれ、がん予防効果を持つ大豆由来機能性成分に、BBIがあります。BBIは構造的に安定しており、経口摂取した場合でも生体内に安定して吸収されます。このBBIのがん予防作用メカニズムの1つに、がん抑制遺伝子であるコネキシン43の機能回復が関与しています。BBIによってコネキシン43が安定化し、がん抑制機能が十分に発揮されるのです。
臨床応用するためには、血液中のBBIを正確に測ることが重要なため、血液中のBBIの高感度定量法が確立されました。この測定法を用いて1日の適切な摂取量を証明できれば、今後のBBIによるがんの予防や治療に役立てることができます。しかもBBIは高濃度投与しても副作用が少ないという利点があるので、がん患者の生活の質を落とさずに済みます。今後の研究がますます期待されます。

cf-staff-矢野_友啓

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
矢野 友啓
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

専門:食理学、生活習慣病予防学、分子病態制御学

※掲載内容は、取材当時のものです

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