介護と向き合う家族の支援を考える

2015年9月1日

『介護者とは誰を指すのでしょうか。日本ケアラー連盟の定義では、ケアを広範囲にとらえ、「要介護高齢者や身体的・知的・精神的などの障害者の介護、難病などの看病、病児や障害児の療育、依存症やひきこもりなどの家族や知人の世話や気遣いなど多様なケア役割を担っている人をケアラー(無償の介護者等)』としています。
現在の日本では、老老介護、認認介護、そして実子介護が増える傾向にあり、さらに介護者の2~3割はうつ状態にあると言われています。認知症の介護家族を例に挙げると、「気の休まるときのない介護」「家族生活が混乱」「先行きに大きな不安」「孤立無援」という4つの苦しみがあり、追い詰められた結果、介護殺人が起きてしまうという痛ましいケースもあります。福祉の発達したイギリスでは、介護者支援の4つのモデルがあるほか、1995年には介助者法も制定されています。しかし、日本ではまだ制度としては整っていません。したがって、日本では、介護者支援の理解、介護者支援の政策化、介護者支援方法の明確化という課題に取り組んで行く必要があります。

cf-staff-渡辺_道代

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
渡辺 道代
職名
准教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

専門:ソーシャルワーク・介護者支援

※掲載内容は、取材当時のものです

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