現在、国民の4人に1人以上が65歳以上である日本。平均寿命も男女とも80歳を超えており、世界のどの国も経験したことのない高齢社会を迎えています。
誕生して約30年が経った介護福祉士は、他国に先駆けた世界最先端の専門職です。介護福祉士の仕事とは、従来の医療や看護、リハビリではカバーしきれない、非常に個別性が高いもの。地域との関係作りまで視野に入れた幅の広い生活支援を行います。
その人の生活に密着し、その人らしく生きることをサポートすること。いかなる状況にあってもその生活が継続できるよう支えること。これが介護福祉士の仕事であり役割です。
授業では、先生が学生時代に実習で行った先で、認知症の老人がみなベッドや車椅子にしばられていたことや、東日本大震災の後に石巻市で避難所が閉鎖されるまで介護福祉士として避難者と寝食を共にした経験なども紹介。これからは専門知識を活用した客観的で根拠のある「科学的な介護」が求められていくこと、「より専門性が確立」される時代になっていくことを予測します。

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八木 裕子教授福祉社会デザイン学部 社会福祉学科

  • 専門:介護福祉学・災害介護

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