Reports 事業報告

Attached Schools and Kindergarten 附属学校・幼稚園

変化の激しい時代の中で自身の哲学を持ち、明るい未来を担える人材を育成

Developing Human Resources Who Have Their Own Unique Philosophies and Are Able to Create a Bright Future in These Rapidly Changing Times

東洋大学京北中学高等学校 Toyo University Keihoku Junior and Senior High School

大学附属の男女共学・中高一貫教育校として、附属校のメリットを最大限に活かしながら国公立大学や難関私立大学への進学を目指しています。「より良く生きる」をテーマとした哲学教育(生き方教育)、国際社会で活躍できる力を身に付ける国際教育、そして自己の人生を意欲的に創造するキャリア教育を3本の柱として強力に実践しています。

数学・理科・情報に対する生徒たちの興味・関心を高めることを目的とした「KSST(京北スーパーサイエンスチーム)」の活動も推進し、東洋大学の生命科学部、食環境科学部、文学部(教育学科)との連携プログラムである「未来の科学者育成プロジェクト」に参加するなど、理科教育にも強い学校の実現を目指します。

校舎概観写真

東洋大学京北中学校 「未来の科学者育成プロジェクト」研究報告会

2023年3月16日に、2022年度「未来の科学者育成プロジェクト」研究報告会を開催。本プロジェクトも年々活動が本格化してきており、2021年度の参加生徒の中からは、念願の学会発表を果たした生徒も出てきました。そのため2022年度は、チームAからチームEまでの5チームに加え、学会発表を行った高校生のチームも含めての報告会となりました。当日の発表では、各チームが研究内容をわかりやすくまとめ、初めて聞く人たちに興味をもってもらうための工夫を凝らしたプレゼンを披露。発表後は、国立天文台ハワイ観測所カリフォルニア事務所所属TMT担当の林左絵子先生によるZoomを用いた講演会も行われ、最新の宇宙開発に関わる貴重なお話を聴くこともできました。講演を受けた後の質疑応答の時間にはたくさんの質問も出て、とても有意義な時間となりました。

発表スライドを投影しながらのプレゼンテーション

東洋大学京北中学高等学校① 2022年度「哲学の日」

学祖である井上円了先生の生誕日である3月18日に、毎年全校で「哲学の日」を実施しています。「哲学の日」は、1年間にわたって実施してきた哲学の学びの成果を全校生徒で共有し合う場であり、建学の理念「諸学の基礎は哲学にあり」を掲げる本校にとって、欠かすことのできない大切な行事です。アスペン研究所主催の「アスペン・ジュニア・セミナー」では、古典作品を通して、「よく生きる」ことを考える活動に参加したこと、「哲学ラボ」(創造力育成プログラム)では、知的財産に関する学習や、弁理士会主催のパテントコンテストに応募し、英語による発表を行なったこと、他にも「刑事裁判傍聴学習会」や「哲学ゼミ」など様々な報告がありました。最後に「哲学教育」の学びの集大成として行われる「哲学エッセーコンテスト」の優秀賞の表彰と質疑応答が行われました。

「哲学の日」パンフレット

東洋大学京北中学高等学校② 「国内英語キャンプ」実施

東洋大学京北中学高等学校では夏休み期間に、1週間英語漬けの環境で学ぶ「セブ島英語研修」と2週間のホームステイを通して異文化に触れる「オレゴンサマープログラム」(高校のみ)を実施しています。コロナ禍の2022年度は、これらの海外研修は実施を見合わせていましたが、これらに代わる英語キャンプのプログラムとして、国内でできる英語漬けの研修「国内英語キャンプ」を東洋大学河口湖セミナーハウスで実施しました。東洋大学はスーパーグローバル大学関連事業の一環として、多くの英語講師をフィリピンセブ島から招き、英語教育の充実を図っています。この「国内英語キャンプ」では東洋大学の河口湖にある研修施設にて、招聘しているフィリピン人講師の指導のもと、1週間の英語集中特訓を行いました。

河口湖の研修施設で行われた「国内英語キャンプ」の様子

東洋大学京北高等学校 「子どもの哲学国際学会」参加

2022年8月10日に立教大学で行われた「第20回子どもの哲学国際学会 東京大会(ICPIC)」において、東洋大学京北高等学校の高校2年生の2名がプレゼンテーション発表を行いました。ICPICとは、2年に一度行われている実践的な哲学探究の国際学会で、2022年に初めて日本で開催され、30を超える国から哲学探究の研究者・実践者が参加しました。発表のタイトルは「高校生による自己の存在の模索~教室を越えた哲学的対話~(“Two high school students pursue:the reason for core identity”)」。発表に向けて、全校生徒・保護者・教員向けのアンケート調査を行い、その調査結果をもとに卒業生や外部の大学生を交えてp4c(哲学対話)を重ねました。当日は、すべて英語で用意したスライドを使って発表し、会場からの質問にも丁寧に回答して、60分間の発表を立派にやり遂げました。

作成したスライドをもとに発表する様子