Reports 事業報告

Attached Schools and Kindergarten 附属学校・幼稚園

変化の激しい時代の中で自身の哲学を持ち、明るい未来を担える人材を育成

Developing Human Resources Who Have Their Own Unique Philosophies and Are Able to Create a Bright Future in These Rapidly Changing Times

東洋大学附属姫路中学校・高等学校 Toyo University Himeji Junior and Senior High School

東洋大学の建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」に沿って、考える力の育成と校訓「自立・友情・英知」を基礎に据えた教育を行っています。物事の本質を追求するための「考える力」、国際社会で求められる「自分の意見をはっきりと持ち、発信できる力」、社会人に必要な自立心を培い「自らの進路を自分で考え、選択できる力」を3つの柱とし、未来を担うグローバル人財の育成に向けた取り組みを行っています。

附属姫路中学校は姫路市内初の男女共学中高一貫校として2014年に開校。附属姫路高等学校は2023年に創立60周年を迎え、さらなる躍進に向けて様々な挑戦を始めています。2022年からは制服もコース制もリニューアルしました。

校舎写真

東洋大学附属姫路中学校① 教育プログラム「キャリア・フロンティア」

「物事の本質を、深く考える力」を育成する独自の教育プログラム「キャリア・フロンティア」が特徴の東洋大学附属姫路中学校。2022年度も中学1年生の「姫路研究」「哲学講演」、中学2年生の「バイオテクノロジー入門」「広島平和学習」、中学3年生の「京都研究」「沖縄テーマ学習」など、課題発見から解決に至るまで、調査・討論・検証・発表などを通して、考える力や伝える力を育成しています。同プログラムでは、「震災学習」にも重きを置いており、実際に被災地を訪れて自分には何ができるのかを問い考えることで、社会への貢献について向き合います。また、例年中学3年生全員が参加していた海外語学研修は、コロナ禍のため「オンライン国際交流」として実施。対話を通して英語力とコミュニケーション能力を伸ばしました。

中学2年生「バイオテクノロジー入門」での発表

東洋大学附属姫路中学校② 2コース制の導入

東洋大学附属姫路中学校は、2022年度の入学生から入学定員を30名増やして、合計90名としました。あわせて、「一貫SPコース」と「一貫SAコース」の2コース制を導入。「一貫SPコース」は、現在の最難関大学入試に対応する「新しい学力」の修得を目標に、探究活動や実験などを通じて、より深い学びに誘いながら、最難関国公立大学合格をめざします。「一貫SAコース」は、これまでの中高一貫コースの学びを継承し、ひとりひとりの個性に応じたきめ細かい教育を展開し、基礎を築き、探究活動や実験を通じて応用力を育てます。この2つのコースを軸として、生徒の進路希望に応じた教育を展開しています。どちらのコースともカリキュラムを同じにしており、学年が上がるごとに、学習意欲と学習成績に応じてコースを変更することも可能です。

一貫SPコースでの学びの風景

東洋大学附属姫路高等学校① 地域活性部「PROJECT TOYO」の躍進

東洋大学附属姫路高等学校の地域活性部が、「PROJECT TOYO」として活動の幅を広げています。これまでに、地元の伝統野菜を復活させたり、獣害駆除の対象となった鹿肉の有効活用などが評価され、多くの賞を受賞していました。2022年度も、農林水産省第6回食育活動表彰「消費・安全局長賞」、ひょうごSDGsスクールアワード2022「最優秀賞」、第 10 回高校生ビジネスプラン・グランプリ「ベスト100受賞」、アグリテック甲子園「カルビーポテト賞」など、活動が評価されました。「PROJECT TOYO」では、地域で衰退しつつある産物や不要とされてきたものに焦点をあて、地域資源として認知してもらえるよう、魅力あるものとして商品化し、周知活動に取り組んでいます。資源を大切にする工夫を次々に創造することで、地域の魅力を発信していきます。

第6回食育活動表彰の表彰式

東洋大学附属姫路高等学校② 野球部の屋内練習場完成

東洋大学附属姫路高等学校野球部は、激戦区の兵庫県にあって、春8回、夏12回の甲子園出場を果たし、1977(昭和52)年夏には全国優勝を飾るなど、輝かしい実績を誇る名門。2022年4月1日に就任した岡田龍生監督の指導の下、伝統の守備力に加え、打撃力の向上を図りながら、日々練習を重ねています。2022年6月19日には、野球部の練習環境の向上を図るため、「打越野球グラウンド室内練習場」を新設。教頭をはじめ大学関係者および、設計・工事関係者等の列席のもと竣工式を挙行しました。

打越野球グラウンド室内練習場・外観
6レーンの投球および打撃練習場に3種類のピッチングマシンを設置