開発途上国の水・衛生の問題は改善に向かっているのか

2017年11月22日

ミレニアム開発目標(MDGs)とは、2000年に採択された国連ミレニアム宣言などをもとにまとめられた、開発分野における国際社会の共通目標です。これには、極度の貧困と飢餓の撲滅、女性の地位向上や乳幼児死亡率の削減などといった、2015年までに達成すべき8つの目標が掲げられました。その具体的な目標として、「安全な飲料水及び衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する」などが掲げられましたが、達成状況を見ると、安全な飲料水にアクセスできない人の割合を半減する目標は達成したことがわかりますが、衛生施設を利用できない人の割合は微減でした。これは、世界の人口が増えているためです。この状況は、改善に向かって進んでいると言い切れるでしょうか。こうしたなか、国際社会は2030年に向けて新たな持続可能な努力目標(SDGs)を掲げました。MDGsよりも項目が増え、「安全な水供給や衛生施設」については、堀井戸や泉、雨水などを含む水源といった、生活の質という点から改善が必要とされるものから、SDGsでは、自宅で汚染されていない飲み水が利用できること、トイレは、排泄物が安全で衛生的に処理できる設備を備えた、他の世帯と共有していない、と定義されました。国際地域学科では、グローバルな視点から地域の問題を考えます。なかでも「水と衛生」は非常に重要なテーマなのです。

cf-staff-荒巻_俊也

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
荒巻 俊也
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

専門:環境・農学/環境負荷、リスク評価管理、環境政策、環境配慮型社会、環境材料、リサイクル技術、循環型社会システム社会基盤(土木・建築・防災)/土木環境システム

※掲載内容は、取材当時のものです

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