リスクを読み解く - 分散投資の話 –

2017年11月1日

出かけるときに傘を持っていくか、その後の天気予報によって決めますよね。このように、予想される複数の結果があることをリスク(不確実性)といいます。分散投資の考え方を投資理論として体系化し、不確実性のもとでいかに意思決定するかを研究したハリー・マーコヴィッツは、リターンを犠牲にせずにリスクを減らす“ポートフォリオ・セレクション”で1990年にノーベル経済学賞を受賞しました。彼は、教科書にあった「投資家は予想されるリターンが最も高いものに投資する」に疑問を持ち、実際の投資家は、定期預金や株式といった、複数の金融資産を持っていること、株は好不況に左右されて期待値を算出するため、バラつく可能性があることなどから、このバラつきを、リスクと考え、それを加味して意思決定するのだと説明付けたのです。リターンの異なる複数の資産を、うまく組み合わせて保有する分散投資によって、リスクを低下させる効果が高まると考えました。現代のポートフォリオ理論をより広い視点から見てみると、国籍や性別の多様化したこのクラスにも当てはまります。多様化をうまく組み合わせることで、バランスの取れた集団を作ることができるのです。このような先端的研究や新しい発見には、オリジナルな発想が潜んでいます。気付きや疑問は学問の始まりです。読み解くために根源に近づくと、それは意外にもシンプルで、より深い理解につながることでしょう。

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氏名 (姓名は半角スペース区切り)
棟近 みどり
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

専門:経済学、財政学・金融論

※掲載内容は、取材当時のものです

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