現代では、すべての人がプログラミングを学ぶべきだという風潮があり、哲学、数学に続く第3の思考ツールとして重要になってきています。
プログラミングが新しい思考ツールとして成立するためには、人間の思考をフォローすることができなければなりません。その端的な例が、プログラムによる問題解決です。授業では「100以下のピタゴラス数をすべて求めよ(ピタゴラス数とはaの二乗+bの二乗=cの二乗を満たすa、b、cの組)」という問題を、学生たちが実際にプログラムを用いて解いてみます。
ピタゴラス数という簡単な問題であっても、組み合わせが複雑であると人間にはなかなか解けません。しかし、コンピュータはいとも簡単に解いてくれます。このようにコンピュータが人間の思考をフォローし、ペアになって新しい分野を開拓していくことで、人間自信の思考があたかも拡大していくような成長を遂げる。これが総合情報学部の目指す、新しい情報学をベースにした学問の体系です。プログラミングがいかにさまざまな学問に波及していくかということを、授業を通して学び、感じ取ってください。

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上原 稔教授総合情報学部 総合情報学科 システム情報専攻

  • 専門:ネットワーク、Web、分散システム、グリッド、プログラミング
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