形状や使い方が異なる10種類のレモン絞りが、教壇に並んでいます。授業ではゲストを招き、この中からゲストに最適だと思う1点を選び、プレゼントするという課題が出されます。
学生たちは、違う分野のことも同じ土俵の上で制約なく自由に広げることのできる「マインドマップ」を作成し、アイデアを展開していきます。ゲストにもどのようなレモン絞りを求めているのかヒアリングし、さらに実際に使って試してみました。そして、チームごとにこれぞという1点を決め、どのような点を重視して選んだのかを発表しました。
この授業を通じて、プロダクトデザインには、使いやすさ、美しさ、話題性、ユーモアがある、丈夫さ、手入れが簡単、価格などといったという軸がたくさんあることがわかります。学生のみなさんがデザインする際には、これらの中でもどれを一番大事に考えるのか、しっかり意識してください。そしてデザインの魅力とは何かを念頭に置きつつ、魅力的なプロダクトをデザインしていってほしいと思います。

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池田 千登勢教授福祉社会デザイン学部 人間環境デザイン学科

  • 専門:プロダクトデザイン、ユニバーサルデザイン
  • 掲載内容は、取材当時のものです