2015年9月15日

記憶には、覚えていられる時間が異なる短期記憶と長期記憶があります。さらに長期記憶には、言葉で説明できる陳述記憶とできない非陳述記憶があります。
陳述記憶の座は海馬で、記憶に特化した機能を持っています。古い記憶についてはあまり関係していませんが、陳述記憶の固定化に重要な役割を果たしています。
脳の中には、ニューロンという細胞があります。これは2種類の突起を持ち、お互いにシナプスという接点でつながってネットワークを形成しています。ニューロンには経験や環境によって変化する柔軟性があり、それをシナプス可塑性といいます。
ニューロンネットワークは活動依存的な可塑性を持っていますが、では海馬のニューロンネットワークはどうなっているのでしょうか。海馬の中には3つのシナプスがあり、その3つで情報を回しています。先生の研究によると、その中の1つであるLTP(シナプス伝達効率の長期増強)が、記憶の形成過程と密接な関係があることが判明しています。

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氏名 (姓名は半角スペース区切り)
児島 伸彦
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

分子神経生物学研究室
専門:脳内シナプスの可塑性を司る分子の研究

※掲載内容は、取材当時のものです

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