2015年6月18日

2013年11月、台風により死者・行方不明者7,361人、被災建物114万棟という甚大な被害を受けたフィリピン。先生はこれまでに4度現地を訪れ、被災者への支援と支援ニーズに関する調査を行いました。その結果、台風来襲後に一度は自宅に帰宅した人が、自宅にいては支援物資がもらえないなどの理由で、再び自宅を離れるケースが多かったことがわかりました。また、長期間にわたり仮設住宅に暮らしている人は、そこにしか居場所がなく、かつ、情報がなかなか入手できない人たちでした。さらに被災者のニーズは物資支援から生活再建支援へ変化していくのに対し、提供される支援は変化が少ないことも判明。支援の提供側に意識の変化が必要であることがわかりました。
被災直後からどのような居住地の変遷を経て現在に至ったのか、どのような支援を受けてどのようなニーズがあったのかなどを、学術的に明らかにすることはとても大切です。その結果が、今後災害が発生したとき、政府やボランティアが支援する際の指標となってくれるのです。

cf-staff-松丸_亮

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
松丸 亮
職名
教授
学部
/content/dam/toyowebstyle/common/content-fragments/cf-faculty-master/cf-faculty-of-global-and-regional-studies
学科・専攻
/content/dam/toyowebstyle/common/content-fragments/cf-department-master/cf-department-of-regional-development-studies
サムネイル写真
/content/dam/toyowebstyle/common/content-fragments/cf-staffs/m/matsumaru-ryo/photo-profile-ryo-matsumaru.jpg
フリーテキスト (専門、等)

専門:社会基盤(土木・建築・防災)/水工学、防災工学、安全工学、社会システム工学

※掲載内容は、取材当時のものです

入試イベントや過去問対策、出願登録まで、メンバー限定のお得な特典をゲットしよう!