ストレスを科学する ―ストレスと身体の反応の本当の姿 ―

2015年3月27日

ストレスにはネガティブなイメージがありますが、ストレスは人間が生きていくために必要な反応です。
人はストレスを感じると、血圧が上がったり脈拍が速まったり、といった「自律神経の反応」が起こります。これは自分の意志ではコントロールできないものですが、人間の体は血圧を維持させる「フィードバック・システム」という機能を持っています。
しかし、このシステムは事が起こってから機能するので、結果を待っていたら命に関わることもあり得ます。「ライオンに噛まれてからドキドキした」では手遅れでしょう? 人間はその時の状況、つまりストレスに応じた血圧に適応させる「フィードフォワード・システム」も備えているからこそ、現代まで生き永らえてくることができたのです。
暑い、寒いといった物理的なことでもストレスは起こります。それに反応しないということは、動物として生きることを放棄することです。ストレスは環境や状況の変化に対応しようとした結果であり、適度なストレスは人間に必要なもの。うまく付き合っていくことが大切なのです。

cf-staff-堀内_城司

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
堀内 城司
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

ニューロサイエンス研究室
専門:脳・神経科学、様々な生体反応の自律神経調節(ストレス、体温、睡眠、学習)

※掲載内容は、取材当時のものです

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