社会連携 Social Business Report
教育・研究の成果を社会へ広く発信し、
地域に“開かれた大学”へ
創立直後より「余資なく優暇なき者」のための社会教育に取り組み、
地域社会の発展や生涯学習に貢献してきた東洋大学。
これからも最先端の教育・研究を社会に還元し、新たな価値創造に向けて様々な活動を展開します。
学生によるボランティア活動を通じて
支援と同時に社会貢献の精神を養う
蔵の掃除や瓦の撤去などを行いました
東洋大学は、人的・知的資源を必要としている地域社会・国際社会に支援を届けるべく、学生によるボランティア活動を推進しています。ボランティア支援室では、募集情報の閲覧はもちろん、活動に参加するために必要な知識や技能をレクチャーする講座の開講や、ボランティアに興味がある学生同士の交流会も実施。2024年1月に発生した能登半島地震では、被災地である石川県志賀町でボランティア活動に継続的に参画しています。学生や教職員が被災地を複数回訪問し、がれき撤去や災害ごみの運搬、炊き出しなどを実施。人手が不足する被災地での活動を経験したことで、メディア情報だけではわからない現場の実情を知り、ボランティア活動の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
充実した一般向け講座を開講し
誰もが生涯を通して学べる機会を提供
東洋フィロソフィアアカデミーでは、
他者との交流や新しい知識の習得が可能
創立者井上円了は「余資なく、優暇なき者に教育を開放する」という強い熱意と教育普及への信念を持ち、幅広い人々に教育の門戸を開きました。その遺志を継ぎ「開かれた大学」づくりを目指す東洋大学は、充実したリカレント教育を提供しています。14学部・約800名の教職員の知を総動員し、哲学や経済など様々なテーマで公開講座を開講。2024年度からはアクティブラーニングやリスキリングを重視した「東洋フィロソフィア アカデミー」も開始し、自らの可能性を拓く学びを提供しています。また、全国の学校や教育委員会などが主催する講演会に教員を無料で派遣する「全国講師派遣事業」を25年にわたり行っています。2023年度は全79講座を開催し4,085人が受講。「また受けたいと思えた講義でした」「とても楽しく実験活動ができました」などの声が寄せられました。
SDGs活動を活性化させるため
学生アンバサダーが普及啓発活動を実施
SDGsアンバサダーの赤羽台チームが衣類回収を実施
東洋大学ではSDGs活動の一層の活性化及び発展を図るべく、学生個人や学生団体に「SDGsアンバサダー」の称号を付与する制度を設けています。活動に必要な基礎知識や学内外の活動事例を学ぶスタートアップセミナーを経て、2023年度は91人の学生をアンバサダーとして認定。「ヒューマン支援」「カーボンニュートラル」「防災・まちづくり」「ダイバーシティ」「広報」などの観点から学生発のSDGsアクションを行いました。赤羽台チームメンバーは、SDG12「つくる責任 つかう責任」に着目し、株式会社ファーストリテイリングと連携してUNIQLO・GUの衣類回収を実施。事前学習として、UNIQLOの担当者をお招きして衣類の生産と消費について理解を深めました。そのうえで、SDGsの普及啓発を行うため、取り組みの広報活動を行い、大学祭で773人から衣類210枚を回収。衣類はUNIQLOを通じて難民に寄付されました。引き続き、地球社会の未来に貢献する活動を支援していきます。