東洋大学 TOYO COMPASS 2024 TOYO UNIVERSITY REPORT

Attached School Business Report

幼中高大が連携した教育により
未来を担う若者を育成

東洋大学では、3つの附属中学校・高等学校と1つの附属幼稚園を設置しています。
大学と附属校園が連携し、総合学園としてのメリットを最大限に生かした教育活動を展開します。

東洋大学附属京北幼稚園

東洋大学附属京北幼稚園

本園は、1905(明治38)年に、東洋大学の創立者である井上円了博士が、生涯教育の中でも特に人格の基礎を形成する幼稚園教育の重要性を説き、創設されました。以来、本駒込の地で119年にわたり教育活動を重ね、3,000名超の子どもたちが巣立っています。2024年度より本園の名称を「東洋大学附属京北幼稚園」と変更いたしました。東洋大学では、保育者を養成する学科をはじめ、幼児教育に関わる領域の研究が進んでおります。大学附属の幼稚園として、そうした研究成果や教育資源を積極的に活用し、魅力ある幼児教育の環境づくりを推進していけるようにとの思いを込めた名称変更となります。また、新たに策定した教育方針「5つの柱」−「1. お互いを大切にし、健やかに生きる力を育む」「2. 遊びを通して、主体的に学ぶ力を育む」「3. よく考え、自ら行動する力を育む」「4. 豊かな環境の中で創造性や発想力を育む」「5. 多様性に出会い、共に生きる力を育む」を基本に、東洋大学との連携を含むさまざまな活動を通して、人間形成の基礎をつくる大切な時期にあるお子様の多様な力を育んでまいります。

東洋大学附属姫路中学校・高等学校

東洋大学附属姫路中学校・高等学校

東洋大学の建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」を継承し、考える力の育成と校訓「自立・友情・英知」を基礎に据えた教育を行っています。その中心となるのが、 “哲学”、“グローバル”、“探究”の3つの柱からなる「キャリア・フロンティア」です。探究活動を通じて自分の進路を発見したり、グローバル教育を実践したりする中で、「確かな学力」と「豊かな人間力」を育成しています。また、物事の本質を追求するための「考える力」、国際社会で求められる「自分の意見をはっきりと持ち、発信できる力」、社会人に必要な自立心を培い「自らの進路を自分で考え、選択できる力」を養い、未来を担うグローバル人財の輩出を目指しています。附属姫路中学校は、姫路市内初の男女共学中高一貫校として2014年に開校しました。2022年、附属姫路高等学校は東京大学・京都大学・医学部医学科など難関大学への合格を目指すSPコースと国公立大学合格を目指すSAコースの2コース制を導入し、制服もリニューアル。2023年に創立60周年を迎え、さらなる躍進に向けて様々な取り組みに挑戦しています。

Topics
地産地消やSDGsを意識した特産品の開発などを通して地元の活性化に取り組む地域活性部「PROJECT TOYO」。これまでアイスや鹿肉の缶詰など様々な商品の開発に携わりました。2023年には、夢前町の酒造「壺坂酒造」の協力を得て甘酒を開発。自分たちが収穫に携わった農薬不使用米「プレミアムヒノヒカリ」と、姫路の地元米「辨慶(べんけい)」を原料に“日本酒発祥の地”とされる宍粟市の庭田神社から採取された「庭こうじ菌」を使用しました。商品ラベルも生徒が手掛け、販売も体験しました。
商品が完成し取材を受ける様子

商品が完成し取材を受ける様子

東洋大学附属牛久中学校・高等学校

東洋大学附属牛久中学校・高等学校

2021年4月に文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校」に認定され、スーパーグローバル大学の附属校として、中高大連携によるグローバル人材育成教育を進めています。海外語学研修や国際交流活動、ディベートなどの多彩な教育内容により、確かな語学力を身に着け、多様性の理解を促進。さらに、「グローバル探究」(哲学・国際理解・教養・課題研究・キャリアから構成されるオリジナル教科)を通し、日本人としてのアイデンティティーを持ちながら、世界の人々と共生できる力を育成します。高等学校には、生徒の個性に合わせた5つのコース(特別進学・グローバル・進学・スポーツサイエンス・中高一貫)を設置。志望する進路に応じた最適なカリキュラムのもと、基礎から応用まで幅広い学力の定着を目指します。附属中学校から内部進学した中高一貫コースの生徒は、教育課程を早期修了し、国公立大学や難関私立大学への進学に備えます。

Topics
2024年に創立60周年を迎えます。8月には第29回全国私立大学附属・併設中学校・高等学校教育研究集会(=附属校サミット)を行い、「アフターGIGA時代の哲学と探究 ―なぜ、なぜ、なぜ!の追究―」をテーマとしてこれまで本校で取り組んできた教育を全国の先生方に問いかけ、次世代に向けてのさらなる飛躍を目指します。さらにグローバル教育を、ローカルな視点を加味したグローカル教育へ発展。また、アントレプレナーシップマインドの形成と探究学習における理数科教育の重点化を企図し、将来的にはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)校の指定も目標にしています。
「トビタテ!留学JAPAN」の留学報告会

「トビタテ!留学JAPAN」の留学報告会

東洋大学京北中学高等学校

東洋大学京北中学高等学校

大学附属の男女共学・中高一貫教育校として、附属校のメリットを最大限に活かしながら国公立大学や難関私立大学への進学を目指します。「より良く生きる」をテーマとし、「本当の教養を身に着けた国際人の育成」を目的とした教育を展開。哲学教育(生き方教育)、国際社会で活躍できる力を身に着ける国際教育、そして自己の人生を意欲的に創造するキャリア教育を3本の柱として実践しています。また、数学・理科・情報に対する生徒たちの興味・関心を高めることを目的とした「KSST(京北スーパーサイエンスチーム)」の活動も推進しています。東洋大学の生命科学部、食環境科学部、文学部(教育学科)との連携プログラムである「未来の科学者育成プロジェクト」への参加や、東京大学・千葉大学の研究室見学などを通じて、理科教育にも強い学校の実現を目指します。

Topics
ジュニア農芸化学会2024において、高校1年生の3名が学会発表を行いました。東洋大学との中高大連携プロジェクト「未来の科学者育成プロジェクト」を通じて、「微生物の大きさを利用した新規スクリーニング法の構築」というテーマで研究を実施。要旨をポスターにまとめ、大学院生や教授、大手企業の方々に向けて研究成果の説明を行いました。様々な角度から意見や質問を受けたことで、これまでの研究にさらなる可能性を感じさせるとともに貴重な時間を過ごしました。
ジュニア農芸化学会2024

ジュニア農芸化学会2024